全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 萩原さん宅で援農 反対同盟と心一つに 全学連書記長 坂野陽平
週刊『三里塚』02頁(0940号02面01)(2016/03/28)
全学連三里塚現地行動隊日誌
市東農地決戦の先頭に立つ
萩原さん宅で援農
反対同盟と心一つに
全学連書記長 坂野陽平
(写真 萩原富夫さん宅で竹の伐採作業に取り組む坂野陽平全学連書記長【3月22日 成田市東峰】)
3・27全国総決起集会を目前にした3月22日、全学連は、斎藤郁真委員長を先頭に、市東孝雄さん、萩原富夫さん宅への援農を行った。私をはじめ4人の学生は萩原さん宅にお邪魔することになった。
1日を通して行ったのは萩原さん宅畑に面した竹やぶの竹取り。竹やぶそのものから何か作物が収穫できるわけではないが、竹が成長すると畑に飛び出し農作業の妨げになるという。農業を考えるとき、その前提となる作業もおろそかにしてはならないことを肌身で学ぶことができたのは貴重な体験だった。
作業自体は農作業用ののこぎりで竹をひたすら刈り取るという単純なもの。しかし竹の固さに加え、空が見えないほど密集して生育する竹を刈り取ることは体が悲鳴を上げるほど過酷なものだった。
嬉しかったのは、当初バラバラだった4人の作業が、途中からお互いに声掛けが行われ、それに応じて作業自体が集中的・計画的なものになり能率も上がり、面白いと感じられるものになってきたことだ。「協働」の意味を捉え返すことができたような気がした。
作業後は一目見てその成果がわかるものとなった。少しでも萩原さんのお力になれたのなら嬉しく思う。
取り組み強める
今回私自身が発案したことも含め、重大な決断を込め援農に赴いた。三里塚闘争は50年目にして最大の決戦を迎えているといって過言ではないだろう。市東さんの農地取り上げの切迫化、第3滑走路建設、 滑走路の延伸は朝鮮侵略戦争と完全に軌を一つにしている。
それのみならず、「オール沖縄」を語る勢力は恥ずかしげもなく「辺野古を第二の三里塚にするな」と公言している。さまざまな立場から三里塚闘争を否定・解体しようとする動きに対し、自分自身反対同盟の方々と身も心も一つになり、分かち難い団結をつくりたいと考えている。
昨年12月、全学連を特集したテレビ東京の番組で三里塚闘争も同時に取り上げられたこともあり、反対同盟のみなさんは全学連に力不足を感じつつも、期待して下さっているのではないかと思う。
実際、年初に行われた反対同盟旗開きで同盟員のみなさんとお話をさせていただくなかで、そのことをひしひしと感じた。そして同時にこれまでの延長線上で三里塚闘争に取り組むことは許されないとも強く思った。これらの要因が重なる中で、今回の援農の実施が決まった。
「京大反戦ストライキ弾圧」に対する勝利は、全国大学ストと「第2の学徒出陣・学徒動員」を絶対ゆるさない全国300万学生総決起への序章となる。
学生運動の壮大な発展の中で、三里塚闘争創成期をもこえるような学生・人民大衆の決起も可能になると確信する。