全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 反戦ストは正義だ 弾圧に広がる怒り 全学連三里塚現地行動隊 東北大学・I

週刊『三里塚』02頁(0939号02面01)(2016/03/14)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 反戦ストは正義だ
 弾圧に広がる怒り
 全学連三里塚現地行動隊 東北大学・I

(写真 京都では連日弾圧に対する情宣活動が各所で展開されている【3月5日 平安神宮前】)

 朝晩の冷え込みも少しずつ和らぎ、着実に春が近づいてきている三里塚現地です。庭に植わった梅が花をつけ始めるこの時期は、実は野菜の端境期。産直野菜のケースの中は少し寂しくなる時期でもあります。一方で人参、大根、レタスにじゃがいも、キャベツなどなど、畑では作付けが次々と進められ、春への準備が着々と進んでいます。 2月29日と3月1日、京都大学は昨年10月27日に京大全学自治会同学会が呼びかけ、京大生が先頭に立って闘った戦争反対のバリケードストライキを「威力業務妨害」だとして刑事告訴し、作部羊平全学自治会同学会委員長、斎藤郁真全学連委員長をはじめ、全学連の6学生を京都府警に逮捕させる暴挙に出ました。
 これは戦争反対の学生の決起を「犯罪」と言いなして学生を国家権力に売り渡し、学生の戦争反対の闘いをつぶし、屈服を迫る明らかな政治弾圧です。
 そもそもストライキは実力でかちとるものです。それが権力者を震えあがらせ、「権利」として認められていくのです。19世紀にイギリスで、労働者が団結権・ストライキ権を確立した過程を見て下さい。すべては実力での反乱から始まります。あるいは戦後の農民の闘いが農地法をかちとる、そして何よりも三里塚闘争が50年戦争反対の闘いをつらぬいてきた、その原動力になったのはすべて労働者、農民、学生の実力の闘いです。
 全学連は弾圧直後の3月1日に記者会見を行い、3月3日の弾圧粉砕全国学生集会で反撃をたたきつけました。3月3日の集会で一人の京大生が弾劾しました。「今の国家や大学がやっていることが犯罪ではなくて、なぜ学生の監視をしていた公安警察を捕まえてたたき出して、戦争反対でストライキをやった人が犯罪なのか。そんなものはおかしい」と。

安倍の大学支配をゆるがす闘い

 ここに10年にわたる法大闘争が切り開いてきた地平、とりわけ3・11後に明らかになってきた大学、そして学生の闘いの本質が語られていると思います。
 安倍政権は自らの大学支配を根元からぐらぐらと揺り動かすこの学生の決起に心底恐怖しています。日本で最もリベラルだと言われている京都大学の山極壽一総長体制も同様です。今回の弾圧でその化けの皮が完全にはがれました。
 だからこそ、この6学生の奪還は大きな意味を持ちます。学生がキャンパスからストライキに立ち上がり、大学―国家権力を向こうにして勝利する、それが全国の闘いにどれだけの勇気を与えるか!
 作部委員長が逮捕の直前に訴えた「京大での第2波スト」、そして全国大学での反戦ストへの展望が一気に開けるのです。弾圧に対してはそれを数層倍する闘いの爆発で応える、圧倒的な学生の決起で当局を包囲する――これこそが歴代の学生運動の核心です。
 京都の街では京大生を先頭に街頭を席巻し、京大、裁判所、警察署を包囲する世論が着実に形成されています。道行く人は圧倒的に戦争反対のストライキを支持し、弾圧粉砕の署名にも次々と応じていきます。労働者はどちらに正義があるのかをちゃんと分かっているのです。
 6学生の奪還を何としてもかちとろう! 実力闘争の復権で三里塚闘争50周年を爆発させよう! 3・27三里塚全国総決起集会に集まろう!
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