京大弾圧打ち破り、朝鮮侵略戦争の切迫と対決し 3・27全国集会(成田市赤坂公園)へ
京大弾圧打ち破り、朝鮮侵略戦争の切迫と対決し
3・27全国集会(成田市赤坂公園)へ
農地死守・5万人署名を 第3滑走路計画阻止! ―――反対同盟のアピール
「戦争絶対反対の学生運動はつぶす」という2・29〜3・1全学連弾圧を満身の怒りで弾劾・粉砕しよう。3月7日から始まった史上最大規模の米韓合同演習が示すように、今、東アジアは朝鮮侵略戦争前夜だ。これと正面から体を張って闘う全学連の闘いは正義そのものである。弾圧をはねのけて闘う全学連を先頭に安倍戦争政治粉砕へさらに総決起しよう。動労千葉、動労水戸を中心に国鉄決戦=動労総連合建設の闘いが力強く前進している。労農連帯の旗を掲げ、反戦・反権力の砦として、日帝・安倍政権打倒の最先頭で闘う反対同盟とともに、3・27三里塚全国集会の大高揚を勝ちとろう。成田市赤坂公園へ全力で結集しよう。前号につづいて、反対同盟3氏からアピールをいただいた。
最高裁勝利のバネに 敷地内天神峰・市東孝雄さん
3月27日の全国総決起集会に結集をあらためて訴えます。今年は昨年につづいて成田市の中心部で行う。成田ニュータウンの赤坂公園という会場で、3万人位が住んでいる。空港関係者も多いが反対同盟の訴えが通らないとは思わない。ここでの大規模集会、デモは初めてだ。大変な今の世界の戦争情勢、それと一体の安倍政権による戦争政治、労働者・農民が生きられない社会、悲惨な事件、事故、噴出する世の中の矛盾を告発すれば訴えは通じる。
三里塚は、国家権力と50年間、負けずに闘い、こういう社会矛盾と格闘し、正す闘いなんだという点も含めて、正々堂々と訴えデモしたい。そのためにも昨年の栗山公園を上回る結集で三里塚の存在感を示したい。
成田空港の展望はますます暗くなっている。3本目の滑走路の計画もうまく行っていない。最初だけは威勢がよかったが、今は完全に息切れしている。反対同盟は約3年にわたって空港周辺地域への一斉行動を展開しているが、大きな手応えを感じている。千葉県の森田健作知事自身が「第3滑走路は空港をもう一つ造るような計画だから、緊張感をもって」と年頭のあいさつで言っている。
やはり50年前から始まった三里塚の実力闘争がトラウマになっている。周辺一斉行動の力が大きいと思う。簡単にもう一本の滑走路ができる情勢ではない。
そして、私自身の農地を守る闘いに、よりいっそう皆さんの力を貸してもらい、3・27集会を最高裁決戦にはずみをつける集会にしたい。2月29日に千葉地裁で、農地法裁判(最高裁)と一体の耕作権裁判があって、法廷であらためて感じた。「そもそも裁判にかけれるような問題じゃない」「今すぐ却下されなきゃならない裁判だ」と。
農地の取得が違法、明け渡しを求める畑の位置の特定にかかわる文書が全部偽造! こんなデタラメな裁判はない。こんなことで、農民としての命である農地を奪おうとする国とNAAを絶対に許せない。
1月28日の最高裁へ署名の第1次提出行動につづいて第2次署名の提出へ前進したい。弁論が予定されていない中で、大切な闘いだと実感した。さらに5万人署名の達成へ力をお貸し下さい。
こうした私の闘いを支援するみなさんの地道な運動の取り組みに感謝している。去年は動労水戸の皆さんを中心に茨城で「守る会」を作って頂きさらに拡大してもらった。動労千葉のみなさんとも交流した。全国農民会議の総会にも参加して、農民同士のきずなを確認した。安倍政権によるTPP推進の農業・農民切り捨てに対して、私の農地を守る闘いを含め、闘いを強めたいと思う。
そして、7月3日の三里塚50周年のイベントを何としても成功させたい。国家権力を相手に50年間、負けずに闘い続けるというのは、やはり簡単な話ではない。大いに誇っていいと思う。まず3・27集会の成功をかちとり、そして7・3へ進みたいと思います。よろしくお願いします。
「世の中を変える」 事務局員・伊藤信晴さん
今年の3・27全国集会は大変な戦争情勢の中で開かれる集会だ、という意味で、かつてなく大切な闘いだと思う。
何よりも今の朝鮮半島情勢について、ただならぬ危機感を持っている。3月7日から始まった米韓合同演習は史上最大規模、30万以上と聞いている。これは単なる演習ではないと思う。戦前、日本軍が常套手段にしていた〝演習からそれを契機に実際の戦争へ〟ということも起こりうる重大情勢だと思う。
となれば、成田空港は大変な状況になる。1994年の朝鮮危機の時に露呈したけど、朝鮮有事の際の軍事空輸拠点に位置づけられている。米本土から50万人規模の兵員が飛来する。だから、第3滑走路の推進もこの情勢と完全に一体だと思う。
市東さんの5万人署名で、道行く人とよく議論になる。「成田は斜陽なのになんでもう一本の滑走路を準備してるんだろう」と。そこに、軍事転用目的が真の狙いだという話をすると納得してくれる人が多い。3・27集会はこの戦争情勢を明らかにし、これと対決し、何よりも安倍戦争政治を撃つ集会にしたい。
市東さんの農地を守る最高裁決戦の勝敗もこのうような全体の情勢をどこまで動かせるか、という点と切り離せない気がする。
その場合に「世の中を変える」という訴えが重要だと思う。この間、「第3滑走路反対」で特に芝山町を回っているが、「第3滑走路は問題がある」という点で、意見が合う人はある程度いる。相川勝重町長に怒りを持っている人も多い。だけど、じゃあどうするか、という次の一歩が重い。
やはり、第3滑走路=芝山の廃村化という問題は、そのレベルでだけ議論していても展望は見えてこない。どう、今の新自由主義の問題、「命より金」という資本の論理と対決し、「世の中を根本から変える」というレベルの議論にした時に話がかみ合ってくる。
3・27集会は、反対同盟が先頭で朝鮮侵略戦争阻止、安倍打倒を訴え、それと一体のものとして市東さんの最高裁決戦勝利、第3滑走路阻止を切り開く集会にしたい。
2月29日から3月1日の京都大学学生運動に対する弾圧も、戦争情勢から来ている焦りにかられた暴挙だと思う。去年の京大バリストが切り開いた突破口に対する悲鳴だと思う。反対同盟は闘う全学連とともに前進する。
安倍政権の打倒へ 事務局員・太郎良陽一さん
3・27集会はいろいろ中身のつまった集会になる。何と言っても市東さんの農地取り上げを許さないために、いっそう強く厚い陣形を作る集会にしたい。そのためには、今の世の中の矛盾に苦しめられている労働者、農民、学生、市民ら多くの人びととつながることが大事だと思っている。
私自身、運送労働者だけど労働者の現実はきびしい。命より金、新自由主義の蔓延、TPPのような競争、競争をあおる攻撃の連続。人間の関係というのは金でどうこうなる問題じゃないと思うんだけど、その人間社会の一番根幹にある部分を金で寸断する社会のあり方、こうしたすべての頂点にあるのが安倍政権の戦争政治だと思う。3・27はこの安倍政権打倒にむけ多くの人びとの力を結集する集会だ。
経済的な発展、地域の活性化、地方の創生などきれいごとを言うけど、こうしたことが人間社会にとっての発展と言えるのか。断じて否だ。
三里塚の50年はこうした社会のあり方と闘ってきた50年だ。それを裏切っているのが石毛博道や相川勝重という旧青年行動隊の連中だ。旧青年行動隊は「土地と緑を守る」ことをスローーガンにしてきたはず。それを成田シンポ・円卓会議の闘争終結策動に始まって、今では第3滑走路を誘致して利権と私腹を肥やそうというところにまで転落している。本当に許せない。
沖縄の闘いや反原発の闘いで国会周辺に集まる数万の人びと全部を三里塚に結集させたい。労働組合、あらゆる組織、多くの人びとに働きかけたい。
そういうことを50周年のイベントの成功につなげたい。3・27集会に向けたすばらしいカラービラもできた。全国のみなさんに活用してもらって3・27集会を成功させたい。よろしくお願いします。