三里塚50年の底力で(反対同盟のアピール) 最高裁決戦勝利、第3滑走路粉砕、安倍打倒 3・27成田市 赤坂公園に大結集を
三里塚50年の底力で(反対同盟のアピール)
最高裁決戦勝利、第3滑走路粉砕、安倍打倒
3・27成田市 赤坂公園に大結集を
反対同盟は、3月27日の全国総決起集会を成田市中心部の赤坂公園で開くことを決定し、全国にむけて招請状を発出した。世界経済が「恐慌の中の恐慌」の惨状を深め、中東、ウクライナ、アジア・朝鮮半島を発火点に〝世界戦争の危機〟を強める中で、これに必死で対応しようとしているのが安倍政権の戦争政治だ。「安倍政権打倒」を掲げる3・27全国集会こそ、国鉄決戦・動労総連合建設の前進と一体となった全人民総決起の場だ。反対同盟からアピールを頂いた。
反対同盟は健在だ
事務局長 北原鉱治さん
三里塚闘争を支援してくれる全国の皆さん。事務局長の北原鉱治から3・27全国集会への結集を訴えるメッセージを送ります。本年、三里塚闘争は50周年を迎えました。これほど長い期間、闘うことになろうとは思っていませんでした。これも動労千葉をはじめ、労働者、農民、市民、学生のみなさんの支援のたまものです。三里塚闘争は反対同盟だけのものではない。全人民のものです。農地法を悪用して、農民である市東孝雄さんから農地を奪う暴挙、生きられなくする攻撃を何としても阻止しよう。
軍事空港のための第3滑走路建設を許してはなりません。朝鮮半島で戦争が勃発すれば、米本土から膨大な数の米軍が成田空港に飛来するのです。憲法9条の改悪まで言い出した安倍政権の戦争へののめり込みを許さず打倒しよう。反対同盟は健在です。ともに勝利まで闘いましょう。
国家と闘ってきた
敷地内・東峰 萩原富夫さん
反対同盟は3・27集会を成田ニュータウンのど真ん中・赤坂公園で開く。去年は1968年2〜3月闘争の時に市営グラウンドだった栗山公園で開いたが、赤坂公園で開くことは、13万成田市民に直接訴えるという点でさらに大きな意義があると考えている。
3・27集会の目的は何よりも市東さんの農地を守る陣形をいっそう強固にすること。反対同盟は7月3日に50周年イベント開くことを決めているが、3・27からこの7月3日にむけて、「50周年」を一つの運動のうねりにしていきたい。マスコミをも巻き込んで、「市東さんの農地に手をつけられない」というさらに大きなうねりを作り出していきたい。その出発点が今度の3・27集会だ。
国策空港と真っ向から対決する三里塚のような闘いが50年間も続くことは大変なことだ。なぜ、50年も続いて来たか。個別のテーマから出発しつつも、結局、国家、体制そのものを問題にする闘いに成長して来たからだと思う。
だから、動労千葉をはじめとする全国の労働者、労働組合、農民、学生、市民が反対同盟農民を支援の輪で取り囲み、権力との真っ向からの対決を可能にしてきてくれた。
三里塚闘争の正義性と説得力
市東さんの農地法裁判の上告審で、5万人署名を展開しているが、同時に初めて賛同人署名に取り組んでいる。そこでは著名な文化人、知識人の人たちにも呼びかけた。すると作家の森村誠一さんら約10人が賛同人署名に応じ、激励のメッセージを寄せてくれた。
これらの大半の人たちはおそらく三里塚に一度も来たことがない人たちだと思う。ところが、市東さんの農地問題を訴えると、応えてくれる。これはどういうことかと考えると、去年の安保法制に反対する広範な人たちの決起という背景がまずある。その上で手前みそだが、50年の闘いがそれだけの正義性と説得力を持っているということだと思う。
そういう思いも含めて、3・27集会は、三里塚が新たな段階にむけて第1歩を踏み出す集会にしたい。
さらに第3滑走路、暫定B滑走路の1000㍍延長そして空港の24時間化、これらを真っ向から打ち破る勢いを強めたい。第3滑走路の真の狙いは、朝鮮半島情勢と連動した成田空港の軍事転用にある。Bラン延長も24時間化もとんでもない話だ。地域住民と連帯して必ず打ち砕きたいし、それは可能だ。そのためにも3・27集会を成功させたい。
以上の全体が安倍政権との対決だ。資本主義は本当に末期だ。中東でも、ウクライナでもアジアでも矛盾が噴出している。1%の金持ちが99%労働者人民の富を奪い、支配している。こんな社会はおかしい。
だから〝世界戦争〟なんてことまで、大真面目で論議されるようになってきた。安倍政権の危険な戦争政治も、「それしか生き延びる道がない」という切迫感から来るあせりだ。
三里塚50年はこういう政治と対決するための50年でもあった。3・27集会は闘うすべての労農学人民が集まって、安倍政権打倒を誓う集会にしたい。大結集を訴えます。