民主労総 パク政権の解雇自由化に無期限ゼネストで反撃

週刊『三里塚』02頁(0937号02面04)(2016/02/08)


民主労総
 パク政権の解雇自由化に無期限ゼネストで反撃


 韓国民主労総は、2015年、パククネ政権による「賃金ピーク制」という名の労働改悪攻撃と激しく闘いぬき粉砕した。追いつめられたパククネ政権は1月22日、突如「公正人事指針」と「就業規則の解釈および運営指針」という二つの政府指針を公表し、即日施行という攻撃に出てきた。
 「公正人事指針」とは労働者を「能力不足」や「成績不振」を理由に解雇できることが核心だ。「就業規則の解釈および運営指針」は、粉砕された「賃金ピーク制」を就業規則の一方的変更によって現場に強制しようというのが狙いだ。この二つの政府指針に加え、国会ではさらに派遣法改悪などが策動されている。
 そもそも労働条件を変える場合、労働者側の同意なしに勝手に行うことは許されていない。それを踏み破る大攻撃だ。「指針」という形で解雇自由化を強行しようとする攻撃に対して、1月25日、民主労総は、「ゼネストだけが生きる道」と無期限ゼネスト突入を宣言し、全国13カ所で総決起大会を開き、一斉に決起を開始した。ソウル地域本部のソヒョンソク本部長は「パククネ政権は少数資本家のための国家という正体を現した」「強盗と同じだ」と断罪した。

2大労総が共同の記者会見開く

 この攻撃に対して韓国労総も闘いに立ち上がり、ついに民主労総と韓国労総が2月2日午前、共同で記者会見した。ソウル市中区の人権委員会の前で並んで登場、2大政府指針は 「好きなように解雇」の指針であり、労組破壊だと弾劾した。 民主労総のキムジョンイン副委員長は 「社会的弱者である労働者を保護するために法が存在する。しかし 大統領の一言が法よりも優先する社会になった」とし 「今、あちこちで解雇が行われている。数十年間闘争してかちとった団体協約が無力化され、就業規則が優先して適用される状況になっている。二大労総は現場闘争を強化し、共に闘争していく」と決意を明らかにした。
 韓国労総のチェドゥファン常任副委員長は、 「労働部が発表した2大行政指針の2つの指針は、この地の労働者が生存の崖っぷちにある状況にもかかわらず、 政府が使用者の要求事項を受け入れすべての労働者に宣戦布告をした」とし 「二大労総は、2大政府指針を無力化させ 労働法改悪を阻止するために共に総力をつくす」と宣言した。すでに製造業や公共部門で具体的な共闘への動きが開始されている。韓国のゼネストとさらに熱く連帯しよう。
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