全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 原発なくせ!ちばアクション 福島の今を知る ティーチインに参加 全学連三里塚現地行動隊 東北大学・I

週刊『三里塚』02頁(0937号02面01)(2016/02/08)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 原発なくせ!ちばアクション 福島の今を知る
 ティーチインに参加
 全学連三里塚現地行動隊 東北大学・I

(写真 昨年3・11反原発福島行動のデモ行進【福島県郡山市】)

 突然の南風とともに、春の足音が聞こえてきました。暖かい日と冷たい日が繰り返して空気が入れ替わっていくこの時期には、野菜たちは人間よりも気候の移り変わりに敏感なのを実感できます。つい数日前までは縮こまっていたほうれん草や小松菜はすぅっと伸びて花をつけ始め、寒さをしのぐために地面に張りついていたターサイは太陽に向かって立ち上がってきました。野菜と一緒になって育つ雑草や赤っ風、賑やかな季節がすぐそこまで来ています。
 去る2月11日、「原発なくせ!ちばアクション」が主催する「ティーチインちば 〜避難・保養・医療を考える集い〜」に参加しました。毎回福島で活動している方を招いて福島の現状を話してもらい、ちばアクションの取り組みを報告する場です。
 今回ははじめに、ふくしま共同診療所で働く医師を招いて「福島での診療から見えてきたもの」と題して報告を受けました。2012年12月から「避難・保養・医療」を掲げて福島の人に寄り添う医療を行ってきた診療所の今日までの取り組み、全国の多くの人たちの支援で支えられてきたこと、小児甲状腺がんが多発する中(2月15日の「県民健康調査」検討委員会の発表で疑いも含めて167人!)で県立医科大学をはじめとする福島の医師会が先頭に立って放射能と健康被害の関連について火消しに回っていることが報告され、あらためて診療所の存在の重要性がはっきりしました。
 続いてちばアクションが12年1月から今年1月までで9度にわたって行ってきた保養の取り組みについての報告がされました。まずこれまでの保養を写真で振り返る映像が会場で流されました。私自身も何度も参加してきた中で「ああ、この時はこんなことあったな」などと感慨深く、胸が熱くなりました。次にちばアクションの仲間から1回1回の保養について丁寧な報告がされた後、3・11から5年目を迎え、保養に参加してきた福島の家族から新たな取り組みが始まっていることが報告されました。私も1月の保養で、ある母親と3・11反原発福島行動での再会を約束しました。
 川内原発、高浜原発の再稼働、楢葉町の「帰町宣言」、来年3月に迫る「避難指示解除準備区域」「居住制限区域」の避難指示の解除と支援金の打ち切り、常磐線の全線開通…。5年目を迎える福島の地で、怒りの声を圧殺する攻撃は枚挙にいとまがありません。しかしこの攻撃は、福島で声を上げられたら安倍政権が必死になって守ろうとしている「国家」が崩壊してしまう危機の裏返しなのです。
 「3・11があったから胸を張って大上段から三里塚闘争の正義性を訴えることができる」。生前に萩原進事務局次長が言っていた言葉です。反対同盟は日々福島への支援を続けながら、3・11には現地に駆け付け「国家」の最大の矛盾点である「福島・沖縄・三里塚」の闘いをつなげるために奔走してきました。
 「変える力はここにある!私たちが歴史を動かす!」——これが今年の3・11反原発福島行動のスローガンです。今年も3月11日に福島でどんな声が上がるのか、全国・全世界が固唾をのんで注目しています。私たちは動労千葉、いわき合同ユニオンの地域とつながる闘いに続き、昨年、動労福島を結成し、京都府舞鶴市や愛媛県の自治体労働者とともに被爆労働拒否の闘いを拡大してきました。
 追いつめられているのは安倍政権です。福島の地に立って、誰に力があるのか高らかに宣言しましょう。
 すべての労働者、学生は3・11反原発福島行動に駆け付けよう! 3・11福島―3・27三里塚の闘いで選挙を待たずに安倍政権を打倒しよう!
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