団結街道

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週刊『三里塚』02頁(0937号01面06)(2016/02/08)


団結街道


 アインシュタインによる「最後の宿題」から100年。ついに「重力波」が観測された。2つのブラックホールが合体したときの時空のゆがみから生じた波が13億年もの時を越え観測! にわかには信じがたい▼光、電磁波、素粒子に続き、重力波が観測手段となれば天文学は大きく変わる。ニュートリノ天文学に続き、重力波天文学が誕生するのだ▼何よりこれまでX線などで間接的にしか存在を裏付けることができていなかったブラックホールを直接観測できるようになる。さらに初期宇宙に発生した重力波が観測できれば、誕生直後の宇宙の姿が明らかになる▼多くのメディアが「新たな時代の幕開け」などと報じている。1900年にケルビン卿が「19世紀の物理学に残された二つの暗雲」と呼んだ難問は相対性理論と量子論を車の両輪として間もなく解決を見、現代物理学が発展した。果たして今回は、物理法則の統一理論へと進む突破口となるのだろうか▼最後にアインシュタインの名言から。「想像力は知識よりも重要だ。知識は限られているが、想像力はこの世界を包み込む」、「天才とは努力する凡才のことである」、「人間性について絶望してはならない。なぜなら私たちは人間だからだ」▼三里塚闘争50年。来年はロシア革命100周年。ありったけの想像力をめぐらし、すべてを貫通し、減じることもないという重力波のように突き進もう!
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