朝鮮侵略戦争の切迫に日韓の連帯で反撃を

週刊『三里塚』02頁(0937号01面03)(2016/02/08)


朝鮮侵略戦争の切迫に日韓の連帯で反撃を


 2月7日の北朝鮮スターリン主義による長距離弾道ミサイルの発射実験の強行は、1月6日の核実験とあわせ国際帝国主義による朝鮮侵略戦争切迫情勢を加速させている。国内政治支配の崩壊的危機にのたうつキムジョンウン体制の反人民的な瀬戸際政策を利用して一気に北朝鮮の息の根をとめようというのだ。
 日本では、衆参本会議が9日、北朝鮮への抗議決議を全会一致で可決した。日本共産党は「国際社会が一致して政治的外交的努力を強め、北朝鮮に核兵器・ミサイルを放棄させるための実行ある措置を求める立場」から賛成した。安倍はこの後押しを受け「断固たる制裁措置」として日本独自の制裁を強化することを決めた。米日韓一体となった核臨戦態勢づくりに協力する日本共産党スターリン主義を安倍もろとも打倒しよう。
 米帝は、11年に「リバランス」と称してアジア太平洋重視を打ち出し、米韓FTAやTPPを推し進めることと一体で軍事体制の構築を着々と進めてきた。
 一昨年から毎年、北朝鮮・ヨンビョン核施設を想定した核施設模擬奇襲攻撃訓練(米陸軍第1軍団の兵力約1400人が10日間にわたって訓練するという大規模なもの)を実施している。昨年、北朝鮮キムジョンウン体制の転覆にむけた作戦計画「5015」を策定。韓米特殊部隊が要人暗殺や核・ミサイルなどを取り除く合同訓練も始まっている。
 さらに、在韓米軍は、PAC―3の追加配備を行った。3月7日から4月30日まで実施する「最先端で最大規模の」米韓合同軍事演習「キー・リゾルブ」、「フォール・イーグル」にこのパトリオットミサイル部隊も参加しようとしている。高高度迎撃ミサイルシステム「THAAD(サード)」の韓国内配備や対中国をもにらんだ米日韓の軍事協力を進めようとしている。
 こうした情勢と真っ向から激突しているのが、韓国民主労総の無期限ゼネストの闘いだ。民主労総はパククネ政権と全面対決し、「解雇自由化」の攻撃に対して、韓国労総をも巻き込みつつ、韓国全土で決起している。この韓国人民との連帯の先頭に立つのが、2・14集会を先頭とする動労総連合建設の闘いであり、安倍政権の戦争政策と対決する三里塚闘争だ。
 朝鮮侵略戦争の切迫情勢は、反戦・反権力の砦としての三里塚闘争の真価を問うことを意味している。三里塚闘争が50年の歴史の厚みをたずさえて、朝鮮侵略戦争阻止の最先頭に立つ時が来た。軍事転用のための第3滑走路阻止、市東さんの農地を守る5万人署名・賛同人署名に全力を挙げよう。動労千葉・動労水戸―動労総連合を先頭とする労働者階級との労農連帯、民主労総を先頭とする国際連帯で安倍を打倒しよう。
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