国鉄決戦・動労総連合建設を推進し 3・27全国集会 成田市赤坂公園へ 反対同盟一斉行動 芝山の7割を訪問 第3滑走路反対訴える
国鉄決戦・動労総連合建設を推進し 3・27全国集会 成田市赤坂公園へ
反対同盟一斉行動 芝山の7割を訪問
第3滑走路反対訴える
北朝鮮の核実験、長距離弾道ミサイル発射実験を口実として、米日韓の軍事体制・核臨戦態勢が強化され、朝鮮半島をめぐって戦争情勢が切迫している。日帝・安倍政権は「軍隊慰安婦問題のペテン的合意」をもって、この戦争体制に加わっている。その一環として憲法9条2項の改憲発言まで行った。これに対して、日本の労働者人民は、2・14国鉄集会の成功から動労総連合建設で真っ向から反撃している。三里塚闘争は一体で、反戦・反権力の砦50年の蓄積を前面に奮闘している。反対同盟は、今春の3・27全国集会を成田市の中心部(ニュータウン)の赤坂公園で開催することを発表した。昨年の栗山公園につづいて13万成田市民との合流を果たす決意だ。それに向けて2月7日、周辺一斉行動を、芝山町を中心に展開し、第3滑走路建設粉砕の陣形を前進させた。同時に市東孝雄さんの農地を守る最高裁5万人署名を全力で推進しよう。
市東さん5万人署名に全力を
反対同盟と支援連絡会議は2月7日、第34回目の空港周辺地域一斉行動を行った。この日の闘いは、2月14日に町議会議員選挙が行われる芝山町を重点対象として行われた。政治的に活性化している町民に向かって、第3滑走路建設策動の中身を暴露し、警鐘を鳴らし、ともに闘いに起ち上がる呼びかけを行う取り組みだ。
朝8時30分、いつもと同じく成田市天神峰の市東孝雄さんの離れに、通常より多い約30人の同盟・支援が集合した。事務局員の萩原富夫さんが行動の趣旨を提起した。「芝山選挙が近いということで、いつものサイクルより1週間前倒しして取り組む。1月28日の市東さん署名最高裁提出行動は大成功だった。3・27全国集会も近いのであわせてがんばろう」
市東さんが続いて、地域の情勢について解説した。「この一斉行動は地域住民に確実に影響を与えている。『同盟ニュース』は読まれている。その結果、第3滑走路計画はそう簡単にできる情勢ではないところに追い込んでいる。第3滑走路計画は阻止できる。一軒、一軒会話を心がけ、計画のひどさを説明してほしい」と訴えた。
芝山町を中心に割り当てられた担当表に従ってそれぞれが自分の地域に出発していった。
事務局員の伊藤信晴さんは芝山西部、南部を回り地域住民と話し込んだ。「第3滑走路で予定地の菱田部落が廃村化すれば、他の地域の農家が負担している成田用水の分担金が増える。これは農業切り捨てそのものだ。今の相川(勝重)町政は、農業のことをまったく考えていない」と怒る町民と会話をした。また、4000㍍滑走路と2500㍍滑走路に挟まれた地域(「谷間地域」)の住民が「これ以上うるさくなることは認められない」と憤まんをぶつけた。
婦人行動隊の宮本麻子さんは、芝山東部を回り「以前回った時と比べて部落が荒れているので心が痛んだ」と空港による地域破壊への怒りを語った。ある家で「空港反対派(石毛博道らのこと)がなぜ第3滑走路推進に回っているのか」と抗議された。宮本さんは「反対同盟は50年間闘い続けています。石毛さんらは闘いを裏切った人たちです」と説明して理解を得た。事務局員の太郎良陽一さんは、南部の「谷間地域」を回って市東さん署名3筆を集めた。
反対同盟、支援が丸一日奮闘し午後4時30分、市東さん宅離れに再集合した。それぞれが成果を報告し合った。この日『反対同盟ニュース』をまいた家の数は実に1600軒。芝山町全体の約7割だ。参加者一同が一斉行動の規模の大きさをあらためて確認した。署名が12筆、賛同署名が3筆。
また今回、第3滑走路の予定地を示すカラーコピー地図をそれぞれが持参したこともあって、「説明がしやすかった」との報告があった。いくつかの部落で第3滑走路にむけた町の説明が予定されていることが報告された。『反対同盟ニュース』第29号は、成田市久住地区でB滑走路の延長に怒る住民の動きが始まったニュースを掲載した。第3滑走路計画を阻止する闘いの地熱はいよいよ高まっている。大きな成果を共有し、次回行動日を3月13日と確認して行動を終了した。
3・27集会大結集を呼びかけ
一方、反対同盟は3・27全国集会にむけた闘いと呼びかけを開始している。成田市中心部(成田ニュータウン)にある赤坂公園での開催を決め、発表した。成田ニュータウンでの全国集会、デモは初めての試みだ。昨年の栗山公園に続いて、繁華街に乗りだし、闘争50年の正義を訴え13万成田市民との合流を目指す取り組みだ。市東さんの農地を守る5万人署名の前進とともに、反対同盟の呼びかけに応えよう。