北総の空の下で わが青春の三里塚 総会に初参加

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週刊『三里塚』02頁(0936号02面07)(2016/01/25)


北総の空の下で
 わが青春の三里塚
 総会に初参加


 1月末、二本松市で農民会議の総会があり、私も参加しました。北上するに連れて雨が雪に変わり、雪道に苦戦しつつ全国から闘う仲間が集まりました。初日は、三里塚闘争50年をビデオと萩原富夫さんの講演で共有しました。富夫さんは、常に先頭を駆け続けた〝おやじ〟故萩原進さんの重責を引き継ぐ決意を固めるまでの葛藤も含め、自分史と重ねながら50年を語りました。参加者の多くが50年のどこかに関わっており、「わが青春の三里塚」を胸に、市東さんの農地を守ろうと気持ちを一つにしました。各地で街宣や守る会の結成が進んでいる報告もありました。
 私が今回参加して知りたかった事の一つが、福島農業の今です。原発事故後、非常な困難を背負いながら踏み留まって、農業の再生に尽力してきた人々の5年間を共有したいと思いました。
 事故直後には、しぼった牛乳を畑に撒いていたという鈴木光一郎さん。毎日検査を続けながら、ようやく学校給食に出せるまでになったそうです。当時、牛を解放して避難する準備までした黒毛和牛肥育農家の斉藤栄一さん。取引価格は回復したけど餌は今も輸入牧草とのこと。
 放射性物質を取り込まない研究が進んでいるのに、県産米は安値で買いたたかれて、外食産業に回る現状が続いているそうです。
 安倍政権は原発を次々に再稼働し始めました。福島の5年間を闇に葬ることなど絶対に許してはなりません。
北里一枝
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