反対同盟一斉行動 相川芝山町長ら「有志の会」を弾劾 住民の怒りが広がる

週刊『三里塚』02頁(0936号01面02)(2016/01/25)


反対同盟一斉行動
 相川芝山町長ら「有志の会」を弾劾
 住民の怒りが広がる

(写真 「芝山町を中心に回ろう」と意志一致して行動に向かった【1月16日 成田市天神峰】)

(写真 成田市の川上地区を回り住民と討論する婦人行動隊の宮本麻子さん【1月16日】)


 1月16日、反対同盟と支援連は2016年最初にして、通算第33回目の空港周辺地域一斉行動に取り組んだ。「市東孝雄さんの農地を守れ、第3滑走路阻止、軍事空港粉砕・安倍政権打倒」を訴えた1月10日の旗開きの確認に基づいて、新年第1波の闘いに決起した。
 朝8時30分、約25人が成田市天神峰の市東孝雄さん宅離れに集まった。NAAは昨年11月の4者協議会に基づいて12月末に第3滑走路推進のためのパンフレットを発行した。そしてキャンペーンを本格化させている。この第3滑走路・暫定B滑走路の延長など「成田空港機能の強化策」の攻撃を阻止できるかどうかの正念場が訪れている。
 全体の打ち合わせで事務局員の萩原富夫さんが、「旗開きをもって闘いを開始した。2月14日には芝山町議選も予定されて地熱が高まる。われわれの方から第3滑走路の是非を問うような宣伝をしていこう。広範に広がっている第3滑走路建設への怒りとさらに結びつこう」と呼びかけた。
 市東孝雄さんは「成田商工会議所などが2014年に作った『成田第3滑走路実現する会』は、われわれの闘いによってストップさせた。今度は石毛博道・相川勝重らの『第3滑走路実現を目指す有志の会』の策動を止める批判の闘いを強めよう」と訴えた。
 三里塚現闘員は「第3滑走路は空港の拡張にとどまらず、新空港の建設にも等しいとんでもない攻撃だ。われわれ自身怒りをかきたてよう」と喚起した。
 『反対同盟ニュース』第28号は、1月10日の旗開きを報道し、NAAの第3滑走路パンフを批判するとともに、作家の森村誠一氏や勝目梓氏など安保法制反対を闘う文化人からも賛同署名が寄せられていることを報じた。9時すぎ、それぞれが担当地域に出発して行った。婦人行動隊の宮本麻子さんは、成田市川上地区を回り、信頼関係を築いてきた男性と会話をした。「NAAが出したパンフを読んだが読みづらい。相川町長の真意が分からない。第3滑走路で芝山に住民が住めなくさせておいて、何が芝山の発展なのか。これが町長のやることかね」と批判の声を強めた。
 事務局員の伊藤信晴さんは芝山南部・小池地区などを回って、住民と対話した。「第3滑走路などとんでもない話。町議選があるから相川町長に反対する議員を一人でも当選させるために運動するよ」「相川町長はこの辺の騒音がどんなにひどいか、ここに住んでみろと言いたい」などの激しい批判が相次いだ。
 午後5時、市東さん宅離れに再集合して、それぞれが活動を報告した。各支援連メンバーから市東さんへの署名、賛同署名の成果が報告された。選挙への関心の高さも確認された。萩原富夫さんが最後に「第3滑走路への怒りの強さを改めて実感できた。町議選で芝山全体が政治的に活性化するので、次の行動日は選挙前の2月7日に前倒しして再び芝山を中心に訴えよう」と締めくくった。

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