団結街道

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週刊『三里塚』02頁(0935号01面07)(2016/01/11)


団結街道


 昨年の最後に怒りを持って聞いたニュースは、慰安婦問題での「日韓合意」だった。口先だけのおわびと反省で日帝の戦争犯罪・戦争責任をほおかむりし、今後いっさい文句を言うなという。これが新たな戦争に向けたものであることは明らかだ▼そして今年、最初に怒りを持った新聞記事が、元旦から始まった読売新聞(千葉版)の「成田空港50年〜支える人々〜」という連載(5回)だ。「建設にゴーサインが出た閣議決定」「空港は流血の闘争を経て拡張を続け、日本の表玄関に成長した」という文言からわかるように、空港会社の代弁者としての宣伝そのものだ▼これまで開港○周年というマスコミのキャンペーンはたびたび目にしてきたが、今回、閣議決定を起点にしていることは極めて悪らつだ。金と国家暴力による農地強奪と真っ向から闘った歴史を「流血の闘争」の一言で抹殺し、50年の歴史を丸ごと肯定しようというものだ▼空港問題をもはや解決済みとして反対同盟50周年の闘いに敵対するさまは、前述の「日韓合意」を思い起こさせる。流血の歴史をほおかむりしたその先にあるのは、新たな農地強奪=第3滑走路計画の推進だ▼だが、「日韓合意」に対して民主労総を中心に韓国人民が即座に反撃したように、50年の歴史の歪曲と第3滑走路計画など、反対同盟も周辺住民も断じて受け入れない。周辺住民の怒りをとことん組織しよう。
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