一坪裁判 鎌倉孝夫さんが証言 物流事業、地上げ屋と同じ
週刊『三里塚』02頁(0934号02面06)(2016/01/01)
一坪裁判
鎌倉孝夫さんが証言
物流事業、地上げ屋と同じ
12月17日、千葉地裁民事第5部(鹿子木康裁判長)で、一坪共有地裁判が開かれ、3人目の証人として鎌倉孝夫・埼玉大学名誉教授(経済学)が証言を行ったこの裁判はは千葉県が一坪共有地の強奪を図ろうとしているもの。
一坪共有地を奪う名目とされる「成田国際物流複合基地事業」と成田空港自体に「公共性などない」との趣旨で、今回の証言が行われた。
①成田空港が掲げる「公共性」は、企業に利益をもたらす意味でしかない。②そしてその空港を中心とした「物流複合基地事業」の計画なるものは「地上げ屋の行いだ」と指摘。③その計画が破産し、2015年度に企業庁は清算された。「清算期にはいっている事業がなぜ、土地の買収にのりだすというのか」。と批判した。この容赦ない批判に打撃を受けた原告・千葉県は、反対尋問を一切放棄した中で閉廷した。
近くで行われた報告会で葉山岳夫弁護士が「完勝」を宣言。司会の伊藤信晴さんから市東さん署名が1万筆を突破したことが報告された。