辺野古代執行訴訟
　市東さん農地取り上げ判決の多見谷を裁判長に

　最高裁・寺田体制は、市東孝雄さんの農地法裁判一審で農地取り上げ判決を下した多見谷寿郎裁判官を10月30日付で福岡高裁那覇支部長に任命した。そして、沖縄辺野古新基地をめぐる代執行訴訟の裁判長に就任した。前任の須田啓之裁判官は、「原爆症認定訴訟」などで、国の責任を厳しく指摘してきた裁判官だった。そのため三里塚裁判で国策裁判を行った多見谷寿郎裁判官に変えた。露骨な政治人事だ。　また、国側の代理人代表として、法務省訟務局長・定塚誠裁判官が使命された。この定塚裁判官は、市東さん裁判の控訴審で、小林昭彦裁判長の右腕として、主任裁判官を務め、実際に反動判決を書いた男だ。
　この二人を代執行訴訟に起用し、沖縄の闘いを圧殺しようというのだ。日帝・安倍、寺田体制の側が三里塚と沖縄を権力を脅かす同じ闘いと見て恐怖しているからだ。なお、沖縄タイムスは12月１日付で、この件についての市東さんのインタビューを掲載し、三里塚と沖縄の闘いの一体性をアピールした。（写真）