団結街道
週刊『三里塚』02頁(0929号01面05)(2015/10/12)
団結街道
10月11日、鹿児島空港で日航機と小型機があわや激突というニアミスを起こした。小型機の指示誤認とされているが、管制官が一人で対応していたことは問題ではないのか▼管制をめぐるトラブルが目につく。6月には那覇空港で、自衛隊のヘリコプターが離陸しようとした全日空機の前を横切った。4月には徳島空港で、滑走路に作業車両があるのに管制官が着陸許可を出してしまった▼徳島空港でも、問題が起きたとき管制官は一人だった。空港にとって管制は安全の要である。安全を第一に考えるなら、十分な体制で航空機と滑走路の全体を把握できなければならないはずだ▼羽田空港の高さ116メートルという管制塔は、D滑走路建設の際、「滑走路が視認できなければ安全が保てない」という管制官の要求で新設された。ひるがえって成田はどうか。管制官の反対に耳を貸さずに北延伸した暫定B滑走路は、ホテルなどが視認の障害となるためモニター管理で、過去に飛行機同士の鉢合わせも起こした▼航空管制の危うさは成田が際立っているのだ。「第3滑走路有志の会」などが想定している滑走路は南端から管制塔までは5㌔メートルを超える。暫定B滑走路をさらに1000㍍北に延長したら、その北端と第3滑走路南端までの総延長は9㌔メートルにもなる。安全な管制・運航などあり得ない。「空港機能の強化」なるものを全力で粉砕しよう。