10・11集会 三里塚、戦争阻止の最前線へ 軍事空港粉砕・安倍打倒を宣言 市東さんの農地死守・第3滑走路粉砕! 労農学市民が決意
10・11集会 三里塚、戦争阻止の最前線へ
軍事空港粉砕・安倍打倒を宣言
市東さんの農地死守・第3滑走路粉砕! 労農学市民が決意
9月安保国会決戦が切り開いた勝利の地平を引き継ぎ、10・11三里塚全国集会が930人の結集をもって大成功した。反対同盟は「新たな三里塚闘争の出発」(北原鉱治事務局長)を宣言し、動労千葉を先頭とする労働者は「 安保国会闘争で日本の労働者階級がいよいよ本当の力を見せ始めたこの時、反対同盟が半世紀にわたり守りぬいてきた反戦の砦としての三里塚の位置がどれほど大きいか」(動労千葉・田中康宏委員長)と三里塚闘争の地平の大きさを確認した。市東さんの農地を守る最高裁5万人署名はこの日、7306筆に達し、賛同人も235筆に拡大した。安保国会決戦への反動としてある全学連4同志不当逮捕の攻撃をはねかえし、11・1全国労働者集会の成功へ進撃しよう。
最高裁署名が7306筆に拡大
10・11三里塚全国集会は、市東さん宅南側の萩原富夫さんの畑で行われた。場所は、東峰部落でも新ターミナルに最も近い空港用地に隣接するところで、全国集会としては初めて使用する。北側に機動隊宿舎が鉄板フェンス越しに立ち、西側には第3ターミナルから自走する飛行機が目の前だ。さらに東側には、B滑走路から離着陸する飛行機の巨体と爆音、まさに、空港ののどもとを突き刺すように存在する反対闘争の拠点だ。ここに反対同盟を先頭に全国から労働者人民が結集し、三里塚闘争50周年を前にして、新たな闘いの決意を固めた。
当日、反対同盟は、朝10時から集会場入り口である開拓組合道路に侵入した私服や権力機動隊を萩原富夫さん先頭に弾劾し、排除した。また、右翼が北原鉱治事務局長宅前で9時45分から30分間、宣伝カー2台・バン2台で北原さんと反対同盟を誹謗・中傷し、反対同盟破壊攻撃を行ったのに対し、北原さんの家族が断固抗議した。集会冒頭で、集会破壊策動を徹底的に弾劾した。
集会では、反対同盟各氏から熱烈な決意と、動労千葉を始めとする労組、市民団体から連帯のあいさつが表明された。さらに、関西新空港に反対する住民、沖縄、市東さんの農地取り上げに反対する会、経産省前テントひろばなどからの発言を受けた。本集会の成功をもって、市東さんの農地決戦勝利・第3滑走路建設阻止を戦争・改憲の安倍打倒と一体で労働者の職場からの決起でかちとることが確認された。国際連帯とゼネストで朝鮮侵略戦争を11・1労働者集会の成功へ。 第2章 反対同盟の発言
主催者あいさつ 北原鉱治事務局長
三里塚の闘いは、あっと言う間に丸50年の歳月が流れた。三里塚闘争は、敢然と闘い続けている。今の国際情勢は、どこに向かっていくのか。反戦平和は、50年の三里塚反対同盟の一歩も譲らない決意だ。私は、日本の未来、人類の将来のために、三里塚闘争を闘い抜くことを決意しております。
今、市東さんの土地が言われなき地上げのために奪われようとしている。農地を奪われることは農民にとって命を奪われることと同じだ。したがって、命をかけなければならない、と決意を固めています。いよいよ三里塚闘争の新たな闘いが始まった。成田空港を廃港に追い込もう。
市東孝雄さんの農地を守る決意
千葉地裁と東京高裁の不当判決は、絶対認めることはできません。よく猫の額ぐらいの畑、どっかに行ってやればいいといわれます。しかし、そういうものじゃないですよね。親が百年以上続けた土地を、私はそこでどう生きて行くかと決めて帰ってきて、それを守り抜いている。ここは自分のいるべき場所だと考えています。ですから体の続く限り、ここで農業をやっていきます。
安倍政権の安保法制が制定されました。反対同盟が50年掲げてきた「軍事空港反対・農地死守」は、間違ってなかった。このことが、今実感できるようになりました。私も、これからこの地で一日でも長く農業を続けていきます。
反対同盟事務局からの報告 萩原富夫さん
全国で戦争法案反対の闘い、ご苦労様でした。これからが、反戦闘争の本番だと思っています。農地を守ることが私たちにとって反戦であり、軍事空港粉砕が安倍政権と闘いを続けることだと思っています。
この畑で全国集会をやるのは初めてです。なぜ、ここで集会を開いたのかと言うと、市東さんの生活環境がどういうところなのか、皆さんに実感していただきたかったからです。目の前に広がる空港敷地とターミナル、すぐ近くに第3ターミナルがあります。こういう中で、私たちは耕作しているのです。
現在、市東さんの裁判闘争は最高裁まで来ました。全国の皆さんが取り組んでいただいている5万人署名は、7千筆に届くようになりました。この署名運動を広げることで、市東さんを応援する応援団を作ることです。 第3滑走路建設は、戦争法制下で成田空港が軍事空港として出てきたと言わなければならない、と思います。安倍政権に対する怒りは本当に強いです。こういう中で、私たちがこの地で市東さんの農地を守り、軍事空港反対を強め闘うことが人民の未来を切り開くと信じて闘っていきます。
連帯のあいさつ
動労千葉 田中康宏委員長
10月1日から外注化・非正規職化阻止のストに立ち上がりました。戦争法案に対する私たちの回答です。いよいよこの腐り果てた社会が変り始める、われわれの団結した力が変え始める、という新しい情勢、新しい歴史が始まります。これまでの30数年間の国鉄分割・民営化との闘いが安倍への怒りの声と結びついて、勝負できるのかということです。労働者自身の力を蔑視し卑下する声に対し、「労働者一人ひとりが、農民が力を持っているんだ」そういう11月集会にしたいと思っています。
全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部 西山直洋執行委員
関西地区生コン支部は、三里塚と同じく結成50年を迎えます。私たちの先輩たちは何人もヤクザと闘い命を捨てました。私たちはそれを忘れず、労働者が主人になれる社会を造るために闘いを継続していきます。9月11日にストライキに決起しました。組合員は生コン車をもって市内をパレードする闘いを継続しています。何としても安倍政権が進める戦争法に対抗しよう。
2面に続く