9・17千葉市 第3滑走路、Bラン延伸のための 4者協議会に弾劾行動
週刊『三里塚』02頁(0928号02面02)(2015/09/28)
9・17千葉市
第3滑走路、Bラン延伸のための
4者協議会に弾劾行動
(写真 第3滑走路の建設推進やBランの再延伸を協議した4者協議会【9月17日 千葉市】)
9月17日、第3滑走路推進のための4者協議会が千葉市幕張のホテルで開催された。反対同盟は宣伝カーを展開して徹底弾劾した。
4者協議会とは、国土交通省、成田空港会社(NAA)、千葉県、地元9市町からなる「成田空港問題に関する4者協議会」を言う。暫定滑走路の北延伸(2009年)、発着枠の30万回化(2010年)深夜早朝便の制限緩和(2013年)などの空港機能拡張のたびに開かれ、首長の承認をもって騒音下住民の承認にすり替える〝決定機関〟のような役割を果たしてきた。今回、4者協議会を開くことで、第3滑走路についても「地元の承認」の形を作ろうというのだ。
反対同盟は、同日、宣伝カーを千葉市美浜区にある会場ホテル周辺に展開して、第3滑走路推進策動に打撃を与えた。
「成田は現在でも発着枠があり余っています。目標の30万回に対して、22万回しか需要がありません。この上、新滑走路を造る必要など、どこにあるでしょうか」「第3滑走路は安倍政権の戦争政治と一体の軍用滑走路転用が目的です。推進のための4者協議会を許してはなりません」と宣伝活動を行い、市民の注目を集めた。
4者協議会では、国交省の要請でNAA内に「成田空港のさらなる機能強化推進本部」を作り、①第3滑走路の位置やコスト、環境への影響調査②現B滑走路(2500㍍)の1000㍍再延長計画について、③2013年に制限緩和したばかりの深夜・早朝便の飛行時間について再度制限を緩和する問題について調査し、4者協議会に報告することが確認された。内陸空港である成田の自然条件からして、「3本目の滑走路を造る場所などない」「50年前の過ちを再び繰り返すのか」という怒りの声が周辺住民から巻き起こっている。さらに今回、B滑走路の1000㍍延長と深夜・早朝便の再緩和が策動されていることも大問題だ。B滑走路北側騒音直下の成田市旧下総町の住民は、「俺たちには夜眠るなということか」と語っている。
深夜・早朝便の緩和もLCC(格安航空会社)が強く要求している項目だ。まさに「命より金もうけ」の典型のような攻撃だ。反対同盟は全国の労農学人民と団結し、周辺住民の怒りと結合して、戦争攻撃そのものである第3滑走路と対決していく決意を固めた。