全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 成田で絵画展を開催 星野さん奪還を! 東北大学・I

週刊『三里塚』02頁(0926号02面01)(2015/08/24)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 成田で絵画展を開催
 星野さん奪還を!
 東北大学・I

(写真 星野絵画展の宣伝のために作成されたチラシ【8月27日~29日まで成田市公津の杜で開催された=詳報次号】)

 8月始めの猛烈な暑さも少しずつ和らいで、暑い暑い夏の空気が秋のものに入れ替わり始めました。だんだんと空が高くなり、時折吹き抜ける風と、台風や降り続く雨といった不安定な気候に季節の移り変わりを感じます。
 秋といえば収穫の季節です。現地では周辺の農家でさつまいもの収穫作業をする光景が見られるようになりました。稲の収穫作業も次々と始まる中、反対同盟も雨の合間を縫って萩原富夫さん宅の田んぼの稲刈りを行いました。
 8月27日から29日まで星野文昭さんの絵画展を成田で開催しました。「星野さんに対する無期攻撃は決して沖縄闘争だけでなく、彼が闘った三里塚闘争をも内包したところの攻撃と受け止め」(星野文昭さんを取り戻そう! 全国再審連絡会議共同代表・戸村裕実さん)、三里塚闘争の課題として星野さんを取り戻す新たな出発点です。朝鮮半島をめぐる情勢が危機を迎える中で、星野闘争と三里塚闘争の新たな結合をかち取ることは決定的です。
 70年闘争が引き寄せた革命という課題が今再び焦点化している中で、闘争の原点を共有することがもつ意義は大きいからです。
 1971年2月の強制代執行が迫る緊迫した状況の中で、全学連現地行動隊長として三里塚にやってきた星野さんは、国家の暴力に対して、農民の怒りを自らのものとし、ひるまず闘いました。話をするときは常に正座で、部隊全体のことを考え指揮し、そのアジテーションは心底からの思いを真剣に伝えるもので、いつも説得力のある内容だったと聞きます。星野さんの生き方は、私たち青年・学生の生き方・未来を指し示してくれています。

団結の力があれば

 それは、国家権力に対して真正面から立ち向かい、仲間への弾圧、分断を絶対に許さないということです。
 私たちの「星野さんのようなリーダーになりたい」という思いは、「星野さんのように闘おう」という合言葉となり、学生自治会建設の地平から全国大学ストライキに向け、進撃を開始しています。
 国家権力の全体重をかけた報復弾圧に対して、自らの闘い、存在の階級的位置を自覚し、団結にかけて闘えば、たとえ獄中では一人であっても国家権力の攻撃を跳ね返すことができることを証明してきたのが、星野闘争です。市東孝雄さんをはじめとした反対同盟の闘いも同じ質を持つものとして50年にわたって闘い続けられてきました。
 星野さんが闘った71年強制代執行以来の、農地をめぐる強制収用との闘いが正念場を迎えています。労働現場で資本と非和解で闘う労働組合を建設し守り抜くことが、戦争を阻止することができるかどうかに直結する時代です。
 「解雇撤回」を貫く国鉄闘争を軸とした闘いと、農地の戦時徴発に対して、農地死守の原則を貫き闘う反対同盟との労農連帯を今こそ発展させよう! 9・6徳島刑務所デモに立ち上がり星野さんとの連帯をかちとろう!
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