TPP交渉閣僚会議で12カ国大筋合意に失敗 国際連帯の力で粉砕へ
週刊『三里塚』02頁(0925号02面05)(2015/08/10)
TPP交渉閣僚会議で12カ国大筋合意に失敗
国際連帯の力で粉砕へ
TPP交渉が〝漂流〟の危機を迎えた。7月28日から31日まで開かれていたTPP参加12カ国の閣僚会議で大筋合意に失敗したためだ。ブルジョアマスコミは「TPP交渉がついに最終局面へ」という楽観論を流したが、世界経済が「恐慌の中の恐慌」へと突入し、帝国主義間の争闘戦が深刻さを増す中で、その最大の戦場であるTPP交渉の厳しさをあらためて満天下にさらしたのだ。
ハワイでの閣僚協議が頓挫した理由は、TPPを創設した4カ国の一つニュージーランドが、乳製品の関税撤廃で妥協を拒否したこと、メキシコが日米の自動車合意について、受け入れを拒否したことにある。
しかしそのことは逆に帝国主義諸国の交渉が国内階級対立のために、余裕を失っていることを示している。8月末に再度開催するとされてきた閣僚協議も中止。TPP交渉はいよいよ崩壊のふちに立たされている。世界の労農学人民の力でTPP粉砕へ。