「成田空港推進議連」による第3滑走路推進策動許すな

週刊『三里塚』02頁(0925号01面02)(2015/08/10)


「成田空港推進議連」による第3滑走路推進策動許すな


 自民党の利権団体「成田国際空港推進議員連盟(会長・二階俊博衆議院議員)」は7月31日、自民党本部で総会を開き、「成田空港の第3滑走路建設を求める決議」を上げた。同総会には国土交通省の田村明比古航空局長も出席し、「第3滑走路は必要」と述べて、国交省として具体的な調査・準備に入ることを表明した。同総会ではまた、「できるだけ早く4者協議」を開いて、手続きを開始することを求める決議も行った。
 これを受けて8月3日、同議連のメンバーが太田昭宏国交省および森田健作千葉県知事を訪れて決議文を提出するとともに、前記「4者協議の開催」を申し入れた。「4者協議」とは、国土交通省、NAA、千葉県、地元9市町の4者からなり、成田空港の拡張や運用に関して国、NAAが要求する項目について、「首長の承認」を「地元住民の了承」としてデッチ上げるインチキ組織だ。
 今回の攻撃は、三里塚闘争の前進と「成田の地盤沈下」に追いつめられた国交省、NAA、地元利権議員が、焦りにかられて開始した三里塚闘争破壊にほかならない。「第3滑走路」といっても2030年以降の話だ。現在でも、昨年6月に国交省の首都圏空港機能強化技術検討小委員会が報告書を出した段階にすぎず、国交省の正式計画にすらなっていない。
 それを突然、議員連盟で決議を出し、航空局長がそれを追認し、「8月中の4者協議開催を」とまであわてふためく姿の中に、日帝・安倍政権の危機が表れている。「第3滑走路絶対反対」の住民の声をさらに大きくして突き付けよう。
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