石毛・相川ら 第3滑走路策動に 住民から激しい弾劾の声
週刊『三里塚』02頁(0924号02面02)(2015/07/27)
石毛・相川ら 第3滑走路策動に
住民から激しい弾劾の声
(写真 30万回化の説明会で住民の反発を受ける相川勝重【2010年12月】。第3滑走路の最初の提案者【2009年】はこの男だった)
利権屋・石毛博道、相川勝重(芝山町長)らによる「成田第3滑走路実現を目指す有志の会」が7月29日に「発起人会」を開き、会を発足させるもくろみであることが明らかになった。われわれは、三里塚闘争の破壊に加担することで、利権にあずかろうという私利私欲の策動を断じて許さない。7月19日に行った反対同盟の周辺一斉行動でも住民の間から激しい弾劾の声が上がっていた。
石毛らは「住民が声を上げないと」と言って、国土交通省に売り込もうとしているが、3500㍍の滑走路で移転を迫られる人、新たな騒音地獄に追い込まれる大規模な被害についての痛みはみじんもない。あるのは芝山町菱田への「誘致」による補償金だけだ。住民の間からは「死者を出すような反対運動をやっておきながら、運動をやめたと思ったら、利権あさりにのめりこむとは、何という連中か」という声が高まっている。
「航空需要は右肩あがりで伸びていく」「2030年には空港容量が足りなくなる」という国交省技術検討小委員会の報告書自体がそもそもデタラメだ。成田の地盤沈下は深刻で、LCC誘致で何とか需要をとりつくろっているのが現状だ。
では必要のない第3滑走路を国交省はなぜゴリ押しするのか。朝鮮半島有事の際の軍用滑走路への転用だ。4月27日の日米ガイドラインの改定で、「民間空港、港湾の軍事使用」が明記された。成田空港は1990年代の朝鮮危機の時から、米軍が飛来する時の空輸拠点に位置づけられているが、安倍戦争政治と一体で新滑走路を造り、軍事機能を強化しようというのがもくろみだ。7・29「有志の会」設立は粉砕あるのみだ。