全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 農地法裁判 最高裁決戦勝利へ 市東さんの農地死守 全学連三里塚現地行動隊長
週刊『三里塚』02頁(0924号02面01)(2015/07/27)
全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ
農地法裁判 最高裁決戦勝利へ
市東さんの農地死守
全学連三里塚現地行動隊長
(写真 全学連三里塚行動隊は周辺一斉行動の先頭に立った【写真は打ち合わせ=7月19日】)
連日、日陰でも30度を超す暑さの中、こんなにも出るものかと驚くほどの汗を流しながら農作業に勤(いそ)しんでいます。市東さんのジャガイモは近年にない豊作で、先日は100コンテナ、約2・3トンもの収穫を行いました。オクラ、キュウリは成長に収穫が追いつかないほどの勢いで育っています。他の追随を許さない美味しさのトウモロコシはそろそろ終わりを迎え、モロヘイヤ、ゴーヤなどはこれから収穫。まさに夏真っ盛りの三里塚現地です。
とはいえ、いいことばかりではありません。太陽の恵みと大地の生命力は雑草にも等しく分配されるため、草取りが決戦化しています。また、7月冒頭の長雨と1週間にわずか24分という日照時間の少なさがたたり、トマトは壊滅的な被害を受けました。
無農薬がゆえの草との格闘・共存こそが三里塚闘争の真骨頂であり、醍醐味です。萩原さんの畑の100㍍に及ぶ里芋畑の草取りや田んぼの草刈り、市東さんの畑のねぎや落花生の草取りなど、他の仕事の間をぬって決起する現闘同志の力も得て、何とかめどが立ちました。しかし、3週間ほどたてばまた元通りです…。ぜひ援農・現地調査への決起を!
日々の不断の努力によって維持され、血と涙と汗の染みわたったこの農地への思いを共有し、日々の闘いの糧にすることができます。
市東さんの農地死守決戦は文字通り正念場を迎えました。大木よねさん以来の農地をめぐる強制収用との闘いは、ついに最高裁段階に突入したのです。第一級の国策である空港建設をめぐり、土地収用法を破綻させ、農地そのものの収用を阻んできた闘いは他に例をみません。今こそ三里塚闘争が燦然(さんぜん)と輝く時です。7月19日には一斉行動で空港労働者に決起を訴えました。
安保関連法案の衆院強行採決を受け、安倍政権の戦争政治に対する怒りは青年・学生を先頭に燃え盛っています。この怒りを一つにする力を持っているのが三里塚闘争の「絶対反対・実力闘争」の原則であり、「闘魂必成」、「闘えば必ず勝てる」という確信です。議会への幻想が地に落ちる中、労働者・学生の本来持っている力を労働組合・学生自治会の団結・ゼネストへと発展させましょう。その最高の武器の一つが反対同盟の呼びかける、最高裁への緊急5万人署名です。あらゆる職場・キャンパス・地域に分け入り、署名を集める中で、労農連帯・国際連帯を訴え、ゼネスト実現に向けた団結を組織しましょう。
全学連は、東北大自治会選挙の勝利の地平から全学連大会の歴史的爆発に向け、とりわけ首都圏で三里塚闘争のように闘う学生運動の復権に向けて新たな闘いを開始しています。共に闘いましょう!