団結街道

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週刊『三里塚』02頁(0923号01面05)(2015/07/13)


団結街道


 成田空港会社(NAA)は6月15日、深夜離着陸の制限緩和(午後11時台)による航空機騒音の健康影響について、調査結果を公表した。周辺住民へのアンケートによるものだが、航空機騒音による睡眠や精神面への影響は認めながらも、身体面での影響は認められなかったと結論づけた▼とんでもないペテンだ。報告書では、作成した研究機関自身が「調査に要する期間が短く因果関係の推測は困難」と言っている。ならば「影響なし」ではなく「判断不能」ではないか▼さらに、午後11時台について、「回数が少なく、健康影響との関連の有無を確認できない」という。アンケートという手法ではわからないだけで、報告書が自ら言うように、もっと詳細な「実態的把握」が必要なのだ。断じて「影響なし」などではない▼そもそも、睡眠に影響があること自体が大問題だ。反対同盟の騒音調査にも協力してくれている北海道大学教授の松井利仁氏によれば、長期的な睡眠妨害は「睡眠障害」というれっきとした疾患で、さまざまな病気を引き起こす。成田の夜間騒音は、自衛隊機の夜間飛行差し止めをかちとった厚木の10倍であり、夜間飛行は即刻止められなければならない▼7月7日の第3誘導路裁判は、この騒音問題での国とNAAの居直りを許さない闘いだ。空港会社のペテンを打ち砕き、なしくずしの24時間化と第3滑走路建設を打ち砕こう。
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