6・12市東農地法裁判 東京高裁(小林裁判長)の〝農民殺し〟判決弾劾! 最高裁闘争に絶対勝利しよう 戦争と改憲、三里塚破壊の安倍・寺田(最高裁)体制打倒を
6・12市東農地法裁判
東京高裁(小林裁判長)の〝農民殺し〟判決弾劾!
最高裁闘争に絶対勝利しよう
戦争と改憲、三里塚破壊の安倍・寺田(最高裁)体制打倒を
6月12日、東京高裁第19民事部・小林昭彦裁判長は、市東孝雄さんの農地法裁判において、控訴棄却の反動判決を下した。これはまさに「農民への死刑判決」であり、農民殺しそのものだ。安倍政権の戦争と改憲の攻撃に対して、反戦・反権力の砦として対決し、圧倒して前進する三里塚闘争への憎悪に満ちた破壊攻撃だ。国策・成田空港の完成を許さない50年の闘いの地平が、安倍・寺田体制を追いつめているのだ。市東さんは報告会で「断じて許さない。最高裁でくつがえす」ときっぱり宣言した。反対同盟は6月16日に弾劾声明を発し、「第3滑走路攻撃もろとも小林判決を粉砕する」と言い切った。6・7国鉄全国集会を成功させて「動労総連合の全国化」にむかう労働者階級と団結し、安保国会に怒るすべての人民と一体となって、三里塚闘争の新たな前進をかちとろう。
怒りのデモ、霞が関をゆるがす
6月12日、東京高裁第19民事部(小林昭彦裁判長)は、三里塚反対同盟・市東孝雄さんの農地法裁判控訴審で、市東さん側の控訴を棄却する反動判決を出した。成田空港会社(NAA)の違法・脱法の数々を一切不問に付して、市東さんに農地の明け渡しを求める〝農民殺し〟判決だ。
緊急闘争となったこの日、全国から三里塚の勝利を願う170人の労農学人民が結集し、霞が関一帯を揺るがす弾劾の声を上げた。
東京高裁・小林裁判長は、この日の判決期日指定を、6月5日に反対同盟顧問弁護団に通知してきた。当日までわずか1週間だ!
早朝からのビラまき、リレートークを経て、11時30分、日比谷公園霞門で集会が始まった。最初に北原鉱治事務局長がマイクを握り、「法律を守らねばならない国や裁判所が、3代にわたって耕してきた市東さんの農地を奪おうとしている。こんなことで日本の将来はあるか! 正義はわれわれにある。この闘いは勝てる!」と声を張り上げた。
続いて、動労千葉、関西実行委、市東さんの農地取り上げに反対する会、全国農民会議が連帯発言を行い、太郎良陽一さんのリードでシュプレヒコールを上げ、裁判所を包囲する霞が関デモに出発した。反対同盟の宣伝カーからは婦人行動隊・宮本麻子さんが、農地強奪の先兵東京高裁を弾劾し、闘いの呼びかけを行った。
429号法廷で北原事務局長、萩原富夫さん、萩原静江さんら反対同盟が傍聴席最前列に陣取った。市東さんと顧問弁護団が入廷し、左側に着席した。右側のNAAと千葉県代理人の席は空っぽだ。
午後2時30分、小林ら3人の裁判官が現れるやいなや、弁護団全員が立ち上がり、裁判官席に激しく詰め寄った。「すでに裁判官忌避を申し立ててある。訴訟手続きを進めることはできないはずだ」
職員が割り込んできてもみ合いになった。傍聴席からは「反動判決許さない!」と怒号がたたきつけられ、廷内は騒然となった。市東さんも裁判官席に詰め寄った。
小林はうろたえつつ、「忌避申立権の濫用と認め却下する」として開廷を宣言し、「本件控訴を棄却する」と声を震わせて主文を読み上げた。「なんだと!」「無効だ!」と怒りの声で法廷を圧倒した。弁護団の抗議もますます激しくなる中で、裁判長は「閉廷!」と絶叫。それを合図に、廷内の職員が傍聴者を追い出しにかかった。だが席を立つものなどいない。怒りが増幅し、弾劾の声が高まるばかりだ。ついに裁判長は「全員に退廷命令。代理人もだ!」とわめき、弁護団と傍聴者の暴力的排除を命じた。
裁判所正門前で結果を待っていた支援の人びとにも「控訴棄却」の第一報が伝わると、怒りが爆発した。小林の反動判決を弾劾するシュプレヒコールが、裁判所建物に向かって繰り返したたきつけられた。
3時15分に記者会見が行われ、ここで弁護団による弾劾声明が読み上げられた。
3時50分、弁護士会館2階講堂クレオで、伊藤信晴さんの司会で報告集会が開かれた。最初に北原事務局長が一日の激闘をねぎらい、三里塚現地での実力攻防の重大性を訴えた。
続いて市東孝雄さんが参加者のひときわ大きな拍手で迎えられてあいさつに立ち、「あまりにもお粗末」と不当判決を糾弾した。そして「6月15日に弁論が再開する耕作権裁判で絶対に勝利し、今日の判決を最高裁で必ずひっくり返す」と力強く宣言した。
弁護団一人ひとりが次々と発言に立ち、判決全文の内容を批判した。
動労水戸の木村郁夫書記長、 群馬・市東さんの農地を守る会などの連帯発言を受けて、最後に反対同盟事務局の萩原富夫さんがまとめの発言を行った。「私たちの闘いを恐れ、追いつめられたのは小林裁判長だ!」と判決を断罪し、6・15耕作権裁判闘争への結集を訴えた。さらに、石毛博道らが第3滑走路の誘致運動を開始していることを暴き、「第3滑走路を粉砕する」と断言して、闘いをしめくくった。
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6・12闘争 反対同盟の発言
最高裁闘争で高裁判決ひっくり返す
市東孝雄さん
不当で不誠実な裁判だ。最初から結論ありきで証人調べ、証拠調べが一切ないまま判決を下した。調べもせずにどうして判決が書けるのか。
結局、農地を明け渡せと言う。農民である私への死刑判決だと受けとめている。国策裁判とは言うが、あまりにもお粗末な判決。これが高等裁判所の判決か、という思いをあらためて抱いた。
6月15日から耕作権裁判が始まる。この裁判で絶対に勝って、農地法裁判の上告審で小林の高裁判決をひっくり返したい。
断固新たな闘いへこの闘いは勝てる
北原鉱治事務局長
今日、東京高裁の小林裁判長が市東さんの農地を奪う判決を下そうとしている。法律を守らねばならない国や裁判所が、3代にわたって耕してきた市東さんの農地を奪おうとしている。こんなことで日本の将来はあるか! 正義はわれわれにある。この闘いは勝てる! 今日から新たな闘いが始まる。青年・若者の未来を切り開くために闘おう。
追いつめられているのは小林裁判長
萩原富夫さん
私たちの闘いを恐れ、追いつめられたのは小林裁判長だ。われわれは新たな決意で立ち上がり、最高裁で必ずこの小林判決を打ち破ろう。
6・15耕作権裁判闘争に結集してほしい。現地では元反対同盟員の石毛博道らが第3滑走路の誘致運動でうごめいている。しかし地元では総スカンだ。反対同盟は第3滑走路を粉砕する。国会周辺で盛り上がる安保法制反対の闘い、沖縄をはじめ反戦・反基地闘争とがっちり連帯して三里塚を闘おう。