第3誘導路裁判 騒音被害、厚木の10倍 更新手続きで意見陳述
週刊『三里塚』02頁(0921号02面04)(2015/06/08)
第3誘導路裁判
騒音被害、厚木の10倍
更新手続きで意見陳述
5月18日、千葉地裁民事第3部(廣谷章雄裁判長)で第3誘導路裁判の弁論が開かれた。三里塚反対同盟と顧問弁護団、支援の労働者・学生がともに闘った。この日は左陪席裁判官の交代による更新手続きとして、弁護団が意見陳述を行った。
第3誘導路が造られたことで、市東さんの家と畑は2本の誘導路ではさみこまれ、目の前を走行するジェット機によって日々激烈な騒音と排気ガスを強制されている。この騒音は、日常生活にさまざまな支障をきたすだけでなく、人体に直接ダメージを与え深刻な健康被害・疾患をもたらす。 成田の騒音は、WHO(世界保健機関)の基準をはるかに逸脱し、特に夜間騒音(午後10時から午前7時まで)が人体に与える影響では、厚木基地騒音被害の10倍以上になる。羽田との競争で地盤沈下著しい成田空港が、企業のもうけのために、周辺住民に騒音地獄を強制し、農地を奪うことには一片の正当性もない。裁判所は行政に無条件で追随する姿勢を改め、この騒音被害の実態を直視せよ。第3誘導路の使用を直ちにやめよ。
以上のような陳述が法廷を圧し、傍聴席からは拍手が起きた。