農民会議・沖縄を結成 小川浩さん(全国農民会議共同代表)が講演

週刊『三里塚』02頁(0921号01面03)(2015/06/08)


農民会議・沖縄を結成
 小川浩さん(全国農民会議共同代表)が講演

(写真 那覇市の国際通りをデモする農民会議・沖縄と反対同盟【5月16日】)

 5月16日、沖縄県青年会館で、全国農民会議・沖縄の結成がかちとられた。集会には、三里塚反対同盟の萩原富夫さんと全国農民会議共同代表の小川浩さんが参加した。 司会に促されて萩原富夫さんが連帯のあいさつを行った。「三里塚の農民は全国農民会議の初めからかかわっている。三里塚は闘う農民の先頭で闘っていく」。さらに全国農民会議共同代表の小川浩さんから全国農民会議・沖縄の結成に向けた記念講演を受けた。
 小川さんは、全国農民会議結成にいたる経過として、「3・11福島原発事故で農民が生きられなくなった現実を深刻にとらえ、原発と農業は共存できない、全原発廃炉の闘いは農民が先頭になって闘っていかなくてはならない、ということで2013年に結成された」と明らかにした。
 そして「農業の全国的な減少傾向という現実の中で、このまま行ったら、TPP(環太平洋経済連携協定)や安倍の農政改革の中で農家も解体させられる。農民も闘う組織をつくって立ち上がっていかなくてはいけないということが根底にあった」と述べた。
 その中で特に「半世紀にわたる三里塚闘争の意義と闘い方」に学んでいく重要性を語った。さらに小川さんは「新基地建設反対に労働者や農民が立ち上がっている。ゼネストに立ち上がろうとしている。その中で今日、沖縄で農民会議が結成されようとしている。これは大きな意義をもっている」と全国農民会議・沖縄結成の重要性を強調した。
 全国農民会議・沖縄結成集会の基調報告を、全国農民会議会員の宮城栄信さんが行った。宮城さんは「私たちは今、全国農民会議の一支部として『全国農民会議・沖縄』をここに結成します」と力強く宣言した。各会員からの発言が続き、最後に結成アピールが読み上げられた。
このエントリーをはてなブックマークに追加