安倍打倒の安保国会決戦と呼応し 耕作権裁判再開第1回6・15千葉地裁包囲へ 農地強奪を許すな 市東さんの正義は明らか

週刊『三里塚』02頁(0921号01面01)(2015/06/08)


安倍打倒の安保国会決戦と呼応し 耕作権裁判再開第1回6・15千葉地裁包囲へ
 農地強奪を許すな
 市東さんの正義は明らか

 安倍政権による戦争・改憲政治との決戦情勢が到来した。安保法制の国会審議が始まると同時に、労農学人民が連日国会を取り巻き、それは全学連が呼びかける6・15安保国会粉砕闘争(正午、日比谷公園霞門)へと上り詰めようとしている。反戦・反権力の砦=三里塚はこの歴史的決戦の重要な一角を担いつつ、安倍政権と対決している。その焦点が6月15日に再開される市東孝雄さんの耕作権裁判だ。同裁判は、東京高裁での農地法裁判と一体であり、農地法裁判に巨大な影響を与える。国会決戦と呼応して千葉地裁包囲の集会・デモを闘おう。6・7国鉄集会の成功から韓国民主労総の第2次ゼネストと連帯し、市東さんの農地を守る闘いに勝利しよう。反対同盟は5月24日、第25回目の一斉行動を闘い市東さん署名を2万8千筆まで前進させた。3万人署名を達成しよう。元反対同盟員・石毛博道ら利権屋による第3滑走路推進策動を粉砕しよう。

 千葉地裁民事第2部(岸日出夫裁判長)のもとで、市東孝雄さんの農地強奪を阻止する耕作権裁判が、6月15日、2年8カ月ぶりに再開される(2012年10月29日の弁論以来)。
 同裁判は天神峰南台の市東さんの畑のうち、成田空港会社(NAA)側が「不法耕作だ」と勝手に決めつけた畑について、市東さんに明け渡しを求めた裁判だ。ちなみに東京高裁で闘われている農地法裁判は、NAAが「契約地」と認めた上で県知事の「賃貸借契約の解約許可」をだまし取り、畑の明け渡しを求めている裁判だ。
 耕作権裁判では、市東さん側が2012年7月に要求した文書提出命令をめぐる攻防が2年間続き、2014年7月に「裁判長による提出命令」が確定した。にもかかわらず、NAA側は提出を拒んだため、市東さん側が圧倒的に有利な力関係で弁論を迎える。

提訴自体デタラメ

 そもそもこの裁判は提訴自体がデタラメだ。NAAが「不法耕作」と主張する畑は市東家が代々耕し続けてきた所であり、位置特定がでたらめであることは、NAA側の資料からも明らかである。そしてNAAが出してきた畑の位置特定に関する唯一の証拠である「同意書」「境界確認書」の作成過程、地主との交渉記録について、NAAは裁判所の提出命令に従わなかった。市東さん側の正義と勝利性は明白だ。裁判所の文書提出命令を拒否するNAAにそもそも市東さんを訴える権利はない。
 しかも、買収過程で、市東さんの署名や印鑑の偽造、旧地主である藤﨑の署名の偽造などあらゆる違法・無法の限りを尽くしていることが暴かれている。
 決定的なのは、農地買収過程に関する違法が明らかになれば即、農地法裁判にも連動し、NAAが明け渡しを求める根拠が崩壊するということだ。すなわち、農地法違反が法廷で暴露されれば、買収は無効となり、NAAは地主の資格を失う。すると市東さんに農地の明け渡しを求める根拠を失う。
 耕作権裁判の前進はこのように、東京高裁・小林昭彦裁判長による農地法裁判結審攻撃を打ち破るためにも重要な援軍となる。全力で結集し千葉地裁を包囲しよう。

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