韓国民主労総 27万人パククネ打倒ゼネスト 6・7国鉄集会で連帯を

週刊『三里塚』02頁(0919号01面03)(2015/05/11)


韓国民主労総 27万人パククネ打倒ゼネスト
 6・7国鉄集会で連帯を

(写真 4月24日、ソウル市庁舎前で闘われた民主労総のゼネスト大会)

 「終わらせよう! パククネ、行こう! ゼネスト」のスローガンを掲げ、韓国の民主労総が総力で取り組んだ4・24ゼネストが圧倒的に打ち抜かれた。民主労総組合員の3人に1人、26万9044人がゼネストに立ち上がったのだ。大恐慌下、新自由主義と戦争を打ち砕く歴史的な労働者階級の闘いが始まった。
 24日午後から全国17都市でゼネスト大会が同時開催された。ソウルでは市庁前広場で開かれたゼネスト大会に1万5千人が結集した。ゼネストの4大目標は、▼「より容易な解雇、より低い賃金、より多くの非正規職」を狙ったパククネの労働市場の構造改悪廃棄▼公的年金強化・公務員年金改悪中断▼最低賃金時給1万ウォン獲得▼勤労基準法全面適用と労組法2条改正、すべての労働者の労働基本権獲得などだ。
 ハンサンギュン民主労総委員長は、「4・24ゼネストに続き、5・1メーデーを10万人大会として成功させ、6月第2波ゼネストに出よう」と闘いの方針を提起し、「今日、民主労総26万9044組合員がゼネストに参加した。始まりは微弱だが、最後には私たちは政権を終わらせるだろう。27万で始める私たちの闘いは、1千万チャングレ(注)を生かし、2千万労働者がこの世界の主人であることを宣言するだろう」「権力を守ろうとあがくパククネ政権に強力な労働者の闘いを見せつけよう!」と力強く宣言した。
 4・16セウォル号惨事の真相究明と責任者処罰を闘う4・16家族協議会のチョンミョンソン委員長も発言に立ち、「民主労総と市民がともに闘わなければここまで来ることはできなかっただろう」と語り、「私たち家族は徹底した真相究明、責任者処罰、安全社会のために闘う。政府がしないなら、私たちが最後まで成し遂げるからともに闘ってほしい」と呼びかけた。
 大会後、「労働法改悪・賄賂授受・セウォル号真相究明の隠蔽(いんぺい)/終わらせよう!パククネ政権!」と大書された横断幕を先頭に都心デモに打って出た。パククネ政権は、4・24ゼネストを違法・不法と決めつけ弾圧を狙ってはみたが、阻止線を張っただけでデモには一指も触れられなかった。4・24ゼネストは労働者のみならず各界から支持されており、パククネ政権の腐敗・不正義に対する全人民の怒りを糾合する闘いとなった。
 東京・杉並では4月24日、安倍政権打倒へ向かう杉並区議選のまっただ中で、ゼネスト連帯大集会が打ち抜かれた。
 西部ユニオン副委員長の北島邦彦候補は「ゼネストに立つ韓国の労働者もわれわれと同じ『普通』の労働者だ。われわれも職場でとなりの労働者に語りかけることから団結が始まる。これが社会を変える力だ」と、ゼネスト情勢が自分の職場にあることを訴え、「戦争を止める団結、地域の怒りを結集させる労働者の団結を杉並からつくろう」と杉並における〝ゼネスト宣言〟を発した。
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(注)チャングレは、昨年、非正規労働者の問題を扱って大ヒットしたTVドラマ「未生(ミセン)」の主人公の名前。
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