故萩原進事務局次長を偲び
　追悼集が完成

　去る３月27日、三里塚芝山連合空港反対同盟から「〝霞が関に攻め上ろう〟――萩原進反対同盟事務局次長　追悼集」が発刊された。
　構成は、最初に、昨年12月20日に開かれた「故萩原進事務局次長を偲ぶ会」での北原鉱治事務局長、市東孝雄同盟員はじめ家族、支援者、現闘員など26人からの発言、次に偲ぶ会に寄せられた多数のメッセージが紹介されている。さらに、反対同盟員からそれぞれの追悼の言葉、最後が生前の萩原さん自身の発言集となっている。
　夫人の静江さん、息子の富夫さんからは、家族思いのやさしい日常生活が紹介されている。特に３人の内孫に対して寄せるまなざしの温かさが伝わる内容だ。
　また、現地で何十年も闘争と農作業を支え続けてきた現地支援者（現闘）５人からの思い出話も、萩原さんの知られざる一面を紹介していて興味深い。この冊子を通して、萩原さんの一徹さと人柄を感じ、読者はあらためて萩原さんの偉大な生涯に感銘を受けるだろう。
　闘いにまつわる多数の写真が掲載されるとともに、反対同盟の旅行や野球大会、農作業や野菜の消費者との交流などにまつわる貴重なスナップ写真も満載だ。故萩原進事務局次長の魅力を余すところなく表わしている本追悼集をぜひ一読してほしい。（Ｂ５判　67ページ　問い合わせはＴＥＬ ０４７６―35―００８７「反対同盟」まで）