川内・高浜原発の再稼働阻止 早期再開狙う原子力規制委弾劾

週刊『三里塚』02頁(0917号02面05)(2015/04/13)


川内・高浜原発の再稼働阻止
 早期再開狙う原子力規制委弾劾

(写真 川内原発、高浜原発の再稼働攻撃と対決してたたかわれた3・11反原発福島行動【郡山市】)

 3月30日、原子力規制委員会は九州電力川内原発1号機で、機器や設備の性能を現地で確認する使用前検査を開始した。順調に行けば8月には営業運転の再開が可能となるという。
 1月25日、ストップ川内原発再稼働! 1・25全国集会で集会実行委員会の向原祥隆事務局長は基調提案で「昨年11月、伊藤知事は再稼働に同意したが、県民は6割以上反対だ。30㌔圏内の姶良(あいら)市議会は、再稼働反対だけでなく廃炉の決議までしている。私たちは絶対に認めない。九電に攻め上る」と訴えた。川内原発再稼働への怒りが猛然と沸き起こっている。
 にもかかわらず原子力規制委員会は、こうした労働者人民の怒りを逆なでし、川内に加えて2月12日、関西電力高浜原発3、4号機(福井県)の再稼働に向けた「審査書」を正式決定した。再稼働は「夏以降」や「11月」と報道されている。絶対に許せない。
 原発は燃料のウランの採掘から使用済み燃料の「処分」までのすべての過程で被曝労働を不可避としており、人間とは相いれない。さらにいったん事故が起これば、甚大な被害を及ぼすことは3・11で経験済みだ。
 高浜原発で事故が起これば、被害は地元福井県だけでなく、京都府、滋賀県、岐阜県にまで及ぶ。関西1450万人の水がめである琵琶湖が汚染されれば壊滅的な被害がもたらされる。
 また、高浜原発のある福井県の若狭湾沿岸は「原発銀座」だ。高浜を始め、大飯、美浜、敦賀の4原発と高速増殖炉「もんじゅ」を合わせ、計14基の原発が立ち並ぶ。どれか一つでも事故を起こせば他の原発からも撤収せざるをえなくなり破局的な事態となる。
 3・11福島では福島第一原発が制御不能となり、南に約10㌔離れた福島第二原発や、さらに南隣にある茨城県の東海第二原発も放棄せざるをえなくなる寸前にまで至った。また原発事故は、日本だけでなく世界中を高濃度の放射能で汚染する超大惨事となる。川内原発、高浜原発の再稼働を全人民の力で阻止しよう。
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