全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 原則曲げない三里塚 地をはう闘い貫き 東北大学・I

週刊『三里塚』02頁(0917号02面03)(2015/04/13)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 原則曲げない三里塚
 地をはう闘い貫き
 東北大学・I

(写真 行動隊を先頭に3・29デモを行う全学連【成田市】)

 暖かい空気に桜の花が一斉に咲き、春の訪れを告げ知らせています。晴れの日と雨の日が繰り返す不安定な天気の中、人参やジャガイモ、里芋などの野菜の作付けなど、この春〜秋にかけての準備も着々と進んでいます。だんだんと日が延び、気温が上がるのに呼応して伸びる雑草と格闘する日々が今年も始まります。
 3月29日に、全国から920人の仲間が成田市栗山公園に結集して三里塚全国集会が打ち抜かれました。この集会の内容と、集会に上り詰めるまでの過程の中で、49年続いてきた三里塚闘争とは何かということがあらためて示されたのではないでしょうか。私は全国の闘う仲間に三里塚のように闘うことを訴えます。
 三里塚闘争とは何か。それはひとつに、原則を曲げない闘いだということです。「一切の話し合い拒否・農地死守・実力闘争」という言葉で表されるこの原則は、今もこの闘争の絶対に譲れない軸として守り抜かれています。今日、安倍政権の最大の矛盾点としての福島や沖縄では、「オール福島」「オール沖縄」という言葉を使ってすべての怒りや闘いを選挙や裁判に流し込もうという勢力が跋扈(ばっこ)しています。このあり方は沖縄の翁長県知事の「最後は政治が決める」という発言に象徴されています。安倍政権が「有志連合」という形で実際に戦争に参加している現状、そしてその遂行のためには国家が自ら法を踏み破り、人々に弾圧を加えてくる「国策」に対して、「政治」や「法」に依拠する闘いで勝利できるはずもありません。あらゆる方法を探りながら、最後は逮捕・流血も辞さずに体を張った闘いをする。それが三里塚がここまで闘い続けて来られた最も重要な要素です。この宣言として、今回の全国集会は三里塚の実力闘争の原点である栗山公園での開催となりました。
 ふたつに、三里塚闘争はどこまでも労農連帯・国際連帯という、現場で闘う仲間に依拠して進んできたということです。反対同盟は40年以上にわたる動労千葉との労農連帯を深める中で、労働者が、学生が最も力を発揮するところはどこなのかに確信を持ってきました。ただの「一市民」として何も問われない立場ではなく、自らの職場やキャンパスという最も問われる場でこそ労働者や学生は最も力を発揮します。現場で立ち上がる仲間を全国・全世界で獲得していく。ここに今渦巻いている社会変革の欲求への解答があります。動労千葉を始め、動労水戸の「被曝労働拒否」の闘いや労働組合を中心とした「市東さんの農地を守る会・茨城」の結成、全国農民会議の組織拡大の報告の中にその展望が示されています。
 みっつめに、自らの力や主張を決して値引かない闘いだということです。反対同盟は市東さんの農地裁判を巡って空港周辺地域での23回にわたる一斉行動を積み重ねてきました。そして全国集会に向け、成田山参道を始め、成田市街の住民や商店に対してもビラやパンフレットを使っての集会への呼びかけを行い、地元住民や空港労働者を獲得する闘いを開始しました。労働者や学生が立ち上がるかどうかで逡巡するのではなく、どうやったら立ち上がるのかを考え、そのためにやるべきことはすべてやる。この地を這う組織戦の中に職場やキャンパスの重圧や支配を打ち破る鍵があるのではないでしょうか。    
 全国の労働者・学生は三里塚のように闘おう! 4・28―6・15国会包囲闘争の爆発で安倍政権を打倒しよう! 3万人署名を集めきり、市東さんの農地を守り抜こう!
このエントリーをはてなブックマークに追加