やぐら裁判 「却下」判決を弾劾 新やぐら裁判を闘おう
やぐら裁判
「却下」判決を弾劾
新やぐら裁判を闘おう
3月24日、千葉地裁民事第3部(廣谷章雄裁判長)で天神峰やぐら裁判の判決の日を迎えた。この裁判は、NAAが農地裁判で、やぐらや看板を市東さんに明け渡しを求めて一審判決が出されていることに対し、反対同盟が「所有の確認」を求めるものだ。
廣谷裁判長ら3人の裁判官が法廷に入るなり「主文。本件訴えを却下する」と言い渡した。傍聴席から「裁判所は空港会社の手先か!」と弾劾がたたきつけられる中、裁判官たちは逃亡した。
そもそも、執行段階では遅いから確認を求めているにもかかわらず、判決文では「即時確定の利益はない」から却下となっている。原発事故における「直ちに影響はない」と同じ論理であり、絶対に許すことはできない。しかし、裁判の中で反対同盟所有を認めさせたことにより、NAAは新たに反対同盟に明け渡しを求める新やぐら裁判を起こさざるを得なくなった。「却下」は不当だが実質上は勝訴に等しい。市東さん所有のまま結審を強行した農地裁判と一体で、新やぐら裁判を徹底的に闘おう!
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廃道の違法を追及
成田市追いつめる
団結街道裁判を闘う
このやぐら裁判に先立って同じ法廷で、天神峰団結街道裁判が開かれた。成田市が成田空港会社に市東孝雄さんはじめ多くの住民が日常的に使用していた団結街道=市道を格安で売り飛ばし、廃道にしたことの取り消しを求める裁判だ。
団結街道廃道が前代未聞の暴挙であることをはっきりさせるために求めていた文書提出について、被告成田市は、「空港事業用地内の道路27路線に係る路線廃止に関する資料」を3月17日付で出してきた。しかし、文書や図面には欠落など不十分なものが多く、弁護団から追加の文書提出を求める準備書面が出された。さらに、市が最初の準備書面で主張している「廃道の要件」が満たされたとする3月19日という日付に関して鋭い追及が行われた。常識的に考えれば、要件が満たされてから議会にかけられなくてはならない。しかし、市議会にかけられたのが2月19日、可決されたのが3月16日。これでは「廃道の要件」が満たされる前に廃道が決定されていたことになる。完全に手続き違反であり、違法・無効だ。
市側が主張してきた事実に基づく当然の主張に、市の代理人は「文書を持ってきていないので確認できない」と居直った。このふざけきった態度に傍聴席から「何しに来たんだ!」と怒りの弾劾がたたきつけられた。裁判長は「一呼吸してから書面で求釈明を出して」などと市をかばう。徹底弾劾がたたきつけられる中、次回期日を指定して閉廷した。
法廷終了後近くの会場で報告会が行われた。葉山弁護士は「この反動判決に対する闘いは新やぐら裁判に引き継がれる。断固闘おう」と檄を飛ばした。動労千葉、市東さんの農地取り上げに反対する会が連帯のあいさつを行った。