ピンスポット 独LCCが150人死亡の墜落事故 深刻な操縦士不足 金もうけ優先で安全崩壊
週刊『三里塚』02頁(0917号01面05)(2015/04/13)
ピンスポット
独LCCが150人死亡の墜落事故
深刻な操縦士不足 金もうけ優先で安全崩壊
3月24日、スペイン発デュッセルドルフ行きのドイツのLCCジャーマンウイングスが、フランス南部のアルプス山脈に墜落して、乗員・乗客150人全員が死亡する大事故が発生した。
1年前の3月8日に起きたマレーシアのLCCエア・アジアの惨事(239人が犠牲)、さらに2月4日に起きた台湾のLCCトランスアジアの事故(31人死亡)に続くLCCの事故だ。エア・アジア機は機体すら見つかっていない。
フランスでの事故の原因として、LCCの〝弱点〟として指摘されてきたパイロット不足が背景にあることは間違いない。副操縦士は、健康問題に加えて経験の未熟が指摘されている。飛行時間が600時間しかなく「極めて未熟な段階だ」「ジャーマンウイングス社の教育に問題がなかったか」などの批判が早くも出ている。
日本でも昨年、パイロット不足が発生した。ピーチ航空は実に2千便も欠航し、バニラ・エアも154便の欠航を出した。国交省は現在、パイロットの制限年齢を引き上げるなどの弥縫策(びほうさく)に走っている。「命より金」の新自由主義政策を粉砕し、成田空港廃港へ。