北総の空の下で 市東さんの会が茨城に 多彩な発言者
週刊『三里塚』02頁(0916号02面08)(2015/03/23)
北総の空の下で
市東さんの会が茨城に
多彩な発言者
冬と春がせめぎ合いながらも、日差しが強まり日暮れが遅くなって農作業が忙しくなりました。空き畑が次々に埋まっていきます。レタスやキャベツが根付き、じゃが芋はそろそろ芽が出る頃です。
3月1日、「市東さんの農地を守る会・茨城」が結成されました。労働者農民連帯集会の見出しを見て、参加したい! と手を上げました。労働者が自らの食糧問題として労農連帯を考えて欲しいとの思いからです。
集会参加者の多彩なことに驚きました。動労水戸と小竹運輸労組を軸にして、牛久入管運動、水戸事件につながる「障害者」運動、学園都市の非正規労働者や牧師さん等々。現場を担う人々の心意気が直に伝わりました。市東さんの農地裁判は早9年、同時に結成された市東さんの農地を守る会が、三里塚闘争のすそ野を広げ、裁判費用を担ってきました。「日本の農業はどうなるの?私たちの食べ物を守りたい!」と願う人々のより所にもなっています。群馬に続いて、地域丸ごと市東さんとつながる運動体が発足したことはすごく心強いことです。
もう一つ、1日の辻川慎一さんのお話と3・11反原発福島行動の発言の中で心に留めたのは原発労働者との連帯です。国と東京電力は、最も過酷な現場で命を削って働く労働者を使い捨てにしようとしています。彼らが誇りをもって何十年もの廃炉作業を担える労働条件をかちとることは、すべての人の命を守ることとイコールなのですから。
北里一枝