団結街道

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週刊『三里塚』02頁(0916号01面05)(2015/03/23)


団結街道


 成田空港を北に離陸した飛行機は、利根川を過ぎてから旋回し、再び南に向かうのが主なルートだ。千葉県東部の広い範囲が、実はUターン後の飛行直下になる。高度が高ければ飛んでいることすら気がつかないはずだが、どうも最近、我が上空でも曇った夜空の飛行音が気になる▼反対同盟ニュース第15号には、もっと深刻な声が載った。旋回して南に向かう飛行機が真上を飛ぶという、香取市西部に住む男性は、「指定されている騒音地域と同じうるささなのに、地域外ということで対策がなされない」と怒りを表す▼音が気になったときは、タブレットで「フライトレーダー24」というアプリを立ち上げてみる。現在飛んでいる世界中の民間機の位置がリアルタイムで地図上に映し出される。機種名から会社名、路線名までわかるので、「うるさいと思ったらやっぱり○○航空のジャンボか」と確認できる▼ある日の深夜3時頃、このアプリを立ち上げてみた。成田の周りに飛行機のマークはゼロ。ところが、香港国際空港の周辺では、うじゃうじゃ飛んでいるではないか▼三里塚闘争の力が、飛行を止め空港会社に大打撃を与えている。だからこそ、事前通告なしでの23時台離陸を初めて強行するなど(3月9日)、攻撃が強まっている。利権団体は成田24時間化を声高に叫んでいる。だが〝カネより命〟の原則は絶対に譲れないし、譲らない。
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