農地裁判控訴審 3・4結審 怒りこめ弾劾する 3・29全国集会大結集で猛反撃しよう

週刊『三里塚』02頁(0915号01面01)(2015/03/09)


農地裁判控訴審
 3・4結審 怒りこめ弾劾する
 3・29全国集会大結集で猛反撃しよう

(写真 4回目の東京高裁包囲・霞が関デモを闘う/小林裁判長の結審策動と対決して東京高裁包囲のデモンストレーションを展開する120人の労農学【3月4日 東京霞が関】)

(写真 5663筆の署名提出行動に出発する市東孝雄さん【左から2人目】ら【3月4日】)

成田市栗山公園(旧成田市営グラウンド)へ
市東さんの農地守り抜こう 

 3月4日に行われた市東さん農地裁判控訴審弁論において、東京高裁第19民事部・小林昭彦裁判長は、突如として審理打ち切りを強行した。102号法廷を埋め尽くした約90人の傍聴者および法廷外で待機していた労農学人民は、徹底的な弾劾をたたきつけるとともに、三里塚芝山連合空港反対同盟の主催で3月29日に予定されている全国総決起集会の爆発で反撃することを誓った(詳報次号)。成田市中心部の栗山公園(旧市営グラウンド)で開かれる同集会に巨万の人民を結集しよう。3・29集会は「市東さんの農地を守ろう! 戦争とめよう!」をスローガンにした安倍政権打倒集会だ。3・11反原発郡山集会の成功をかちとり、3・14JRダイヤ改定阻止闘争の高揚から3・29へ。

小林裁判長が証人調べせず審理打ち切り

 3月4日、東京高裁第19民事部・小林昭彦裁判長は、市東さん側が要求していた証拠・証人調べを一顧だにすることなく、結審を強行した。
 この日、「市東さんの農地を守れ」と叫んで集まった計152人の労農学は早朝から高裁前でビラまきを行い、午前10時30分からリレートーク、そして午前11時30分からの集会、正午からの高裁包囲デモと小林裁判長を追いつめていった。そして午後2時、第4次の署名として5663筆の署名簿を第19民事部までつきつける署名提出行動を展開した。
 午後3時、弁論が始まった。市東さん側弁護人から、NAA、千葉県に対する反論・補充の準備書面を陳述した。陳述が終わった直後、小林裁判長は突然、結審を宣告し、次回期日を指定することもなく、法廷から逃げ去ろうとした。弁護人から「裁判官忌避!」の声が突きつけられ法廷は怒りで満たされた。傍聴席から立つ人はだれもおらず、全員で怒りの弾劾とシュプレヒコールをたたきつけた。裁判所前でも弾劾行動が展開された。
 午後4時30分からの報告集会は、弾劾のるつぼと化し、農地強奪判決を絶対阻止する決意にあふれる場となった。市東さんは「終わったわけじゃない。この悔しさをバネにさらに闘っていく」ときっぱり。萩原富夫さんが「われわれは勝っている。2万3054筆の署名を見よ。3・29全国集会の成功で反撃しよう」としめくくった。(発言別掲)

くやしさをバネに 市東孝雄さん

 小林裁判長の暴挙に対してはらわたが煮えくり返る。しかし、「1発結審」常套手段としてきた東京高裁に対して、4回も弁論をかちとってきたことは大きな勝利だ。弁護団、支援のみなさんのおかげ。闘いはまだ終わったわけではない。この悔しさをバネにこれからも闘っていく。変わらぬ支援をお願いしたい。

3・29ではね返す 萩原富夫さん

 われわれは負けていない。今日提出した合計で23054筆の署名が証明だ。高裁を追いつめるためにさらに集めよう。空港はいらない。3・29集会の大結集で反撃を。

このエントリーをはてなブックマークに追加