小林裁判長は1審の明渡判決を取り消せ 農地裁判控訴審 3・4高裁包囲へ大結集を 反対同盟 一斉行動で奮闘 3万人署名やりぬこう
小林裁判長は1審の明渡判決を取り消せ
農地裁判控訴審 3・4高裁包囲へ大結集を
反対同盟 一斉行動で奮闘
3万人署名やりぬこう
安倍政権による戦争と改憲の政治が加速している。安倍首相は2月12日の施政方針演説で、「人質殺害」の責任をほうかむりし、逆に利用して、自衛隊恒久派兵法の制定や参院選後に憲法改悪のための国民投票を行うことを表明した。2・15国鉄集会の大成功を突破口に〜3・11福島闘争の高揚をかちとり断固反撃しよう。この闘いの一環として三里塚闘争も前進している。3月4日に迫った市東さん農地裁判の第4回弁論闘争に向け、3万人署名運動が成果をあげている。東京高裁・小林昭彦裁判長による結審策動を許さない大結集を訴える。三里塚芝山連合空港反対同盟は2月15日、第22回目の一斉行動を行って、3・4〜3・29全国集会への参加を訴えた。
2月15日、反対同盟と現地支援は、22回目の周辺地域一斉行動に立ち上がった。3月4日の控訴審弁論まで、20日を切る中で、この弁論闘争およびそれに向けた3万人署名運動を推進するために、この日の行動に取り組んだ。
反対同盟・支援約30人が午前8時30分に、成田市天神峰の市東さん宅離れに集合。刷り上がったばかりの「反対同盟ニュース」第17号の折り作業を開始。作業をしながら、市東さん署名をどこで集めれば効率的か、どういう訴え方をしたら人びとに響くか、などの経験談に花が咲きつつ、だんだん熱気が高まっていく。「やはり若い人の方が署名をしてくれるね」「年配の人は安倍の新自由主義政策に直撃されて生活に疲れている感じがする」「だから署名を訴える意義があるんじゃないか」等々。
この日も前回(1月25日)と同様、午後から千葉市での市東さん署名運動に取り組むため、周辺地域回りは午前中だけ。限られた時間で、それぞれが担当地域を回りできるだけ多くの家に「ニュース」を配布する方針が伝えられた。
出発の前の打ち合わせで、萩原富夫さんが「3・4の署名提出行動にむけて特に署名を集めよう。気合を入れてがんばろう。安倍戦争政治と対決しよう」と檄を飛ばした。
この後、3月4日の行動予定の詳細が発表され、それを伝えるチラシが各支援党派に手渡された(要項詳細は別掲)。9時過ぎ、それぞれが旧下総町、旧大栄町、多古町、芝山町の担当地域へと出発。
反対同盟事務局員はそのまま残って事務局会議。3月4日の行動予定を再確認すると同時に成田市栗山公園で行う3・29全国集会に向けたカラービラの内容の検討とデモコースの論議などを行った。
ビラまきの過程では、「LCCが来てからうるさくなった」(多古町)、「沖縄の辺野古基地反対の闘いにも力を入れたらいい」(旧大栄町)、「3・29集会を昔の成田市営グラウンドでやるというのはいいね。もっと市内に出て市民に訴えるべきだよ」(芝山町)などの会話が交わされた。
午後2時から千葉市富士見および中央公園前で署名活動に取り組んだ。伊藤信晴さんが「私たちは空港反対同盟です。空港会社による違法な農地取り上げに反対する署名に協力して下さい」と切り出し、宮本麻子さんは「空港拡張のために、市東孝雄さんという専業農家から農地を奪うという暴挙を許してはなりません。多額の補償金よりも1本100円の大根作りに生きがいを感じるといって、農民として生き抜く市東さんを応援して下さい」と訴えた。
太郎良陽一さんも反対同盟が約50年にもわたって国家暴力に屈せず闘ってきたことを強調し、安倍政権の戦争政治を弾劾した。木内敦子さんも署名行動の先頭に立って奮闘した。
ある教育学部の大学生2人は、「先日実習で野菜作りをやったので農業に関心が高まりました。農地を守ることに思い入れがあります」と駆け寄って署名してくれた。ある中年の女性は「私の知り合いが三里塚に嫁いでいます。長い間ごくろうさん。がんばって下さい」と署名してくれた。 冷たい強風が吹きつける悪条件の中ではありつつも、2時間で166筆の署名協力を得て、一同は成果を実感した。