LCC、羽田に就航 ピーチ航空台北路線 成田空港会社に衝撃

週刊『三里塚』02頁(0912号01面05)(2015/01/26)


LCC、羽田に就航
 ピーチ航空台北路線
 成田空港会社に衝撃


 1月16日、格安航空(LCC)のピーチ航空が今年の夏にも羽田に就航する見通しであることが報道された。深夜の国際線枠を使って運航するとされ、羽田―台北路線を開設するという。これはLCCの誘致を地盤維持の主な方針とする成田空港会社にとって衝撃的な事態だ。成田から羽田へのLCCのシフトが本格的に始まることは間違いない。
 時間もコストも極限まで切り詰めて、運賃を安くするのがLCCの戦略だ。だから、例えば都心の場合、1時間以上時間をかけ、千円以上払って東京から成田に行く時間と料金の負担感は、通常の航空便の何倍にもなる。
 国交省の成田保護政策もあって、今まで日本のLCC各社は成田にしか拠点をもっていなかった。それが深夜便とは言え羽田もOKとなれば、「顧客にわざわざ成田まで移動する不便をかけずにすむ羽田に乗り入れよう」となるのは自然の成り行きだ。
 国交大臣は「制限を設ける方向で考える」と〝成田保護〞を漏らしているが、いったん始まった流れを止めるのは不可能だ。
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