団結街道裁判 しどろもどろの成田市 廃道時期も説明できず
週刊『三里塚』02頁(0912号01面03)(2015/01/26)
団結街道裁判 しどろもどろの成田市
廃道時期も説明できず
(写真 裁判終了後の報告会【1月20日 千葉市】)
1月20日、天神峰団結街道裁判が千葉地裁民事第3部(廣谷章雄裁判長)で行われた。本件で争われている核心的問題は、そもそも団結街道は日常的に住民に使用されており廃道にする要件はなかったので違法であり取り消せ、ということである。実際成田市道である天神峰団結街道は、封鎖されるまで毎日150台前後の車が通行していた。使用中の道路を廃道にした前例はないのだ。空港建設のためにのみ、こんな暴挙が強行されたのである。違法の極みだ。
この日の裁判でも、「道路法10条1項の要件、つまり廃道の要件を充足したのはいつなのか」と言う求釈明を巡る攻防が行われた。これに対して当日出してきた成田市の書面では、「一般交通」と市東さんとを分けて、廃道の要件を満たした時期が異なるかのような釈明しかなされていない。それを原告の弁護団が鋭く追及すると、要件を満たしたのは最終的には代替道路ができた時、と釈明してきた。なおも、時期を区別するのはなぜか、その根拠も曖昧だと追及すると裁判長が「書面ではそういう風にも受け取れますが、代替道路が完成した時点ということでいいんではないでしょうか」と助け舟を出した。なお、団結街道廃道との違いを明らかにするために前回出していた文書提出命令に対しては、「空港建設関連で廃道にした27件についての文書」を次回裁判1週間前までに提出させることになった。