3・4控訴審 高裁の結審策動との攻防へ 3万人署名に全力で立とう
週刊『三里塚』02頁(0912号01面02)(2015/01/26)
3・4控訴審 高裁の結審策動との攻防へ
3万人署名に全力で立とう
(写真 3万人署名への取り組みが求められている【写真は署名を訴える反対同盟・支援=昨年3月15日=日比谷野外音楽堂】)
3月4日の市東さん農地裁判控訴審闘争が緊迫した闘いとなってきた。
この控訴審闘争でNAAと千葉県は、昨年3月26日の第1回目から、市東さん側から出された求釈明(相手方に個々の論点について態度・見解を問う手続き)に対して「一審原判決どおり」との紋切り型で対応し、事実上回答・反論を拒否してきていた。
ところが、昨年10月8日、控訴審第3回弁論で、東京高裁第19民事部・小林昭彦裁判長に反論を促されたことや、別件の耕作権裁判における文書提出命令の攻防において、東京高裁第7民事部・菊池洋一裁判長の訴訟指揮に対して、「無視」の態度をとったことも一つの要因となって完敗したことなどから、昨年12月1日、従来方針を転換して反論書の提出に踏み切った。
このこと自体は、市東さん側がNAA・県を追いつめ反論書を出させたものであり、重大な勝利である。
しかしNAAと県が出した反論書はでたらめなものであり、反論の体を成していない。弁護団はこれに対して壊滅的な批判を加える作業を進め、NAA・県に突きつけ、さらなる答弁を迫る方針だ。
また、徹底した証人調べを裁判所に要求し、審理を尽くすことを求めていく。断じて、審理打ち切り策動を許してはならない。おいつめられた小林裁判長は「主張と反論は出尽くした」「証人調べの必要はない、行わない」として、3月4日の弁論で審理打ち切りを策動する可能性が十分にある。