農地裁判 小林裁判長の結審策動と対決し 3万人署名集めきろう
週刊『三里塚』02頁(0911号02面02)(2015/01/12)
農地裁判
小林裁判長の結審策動と対決し
3万人署名集めきろう
(写真 昨年は霞が関に攻め上り、東京高裁の包囲闘争を3度闘った【写真は10月8日】)
3月4日に迫った市東さん農地裁判控訴審の第4回弁論は、東京高裁・小林昭彦裁判長による審理打ち切り=結審策動との重大な闘いとなった。 昨年の闘いは「霞が関に攻め上る」を合言葉に大きな前進を切り開いてきた。一発結審の常習犯であった貝阿彌(かいあみ)誠裁判長を打倒し、司法改革推進の小林昭彦裁判長を引きずり出した。
そして186㌻に上る控訴理由書と3回にわたる高裁包囲闘争は、NAA・千葉県をぎりぎりと追いつめた。当初、両者は市東さん側の主張や求釈明に対して反論・回答することを放棄し、「原判決のとおり」なる露骨な無視の態度を装ってきた。
しかし、耕作権裁判での文書提出命令の攻防に完敗した打撃も重なって、動揺を開始し、ついに昨年12月1日、NAA・県は反論的な準備書面を出さざるを得ない所に追い込まれた。
東京高裁と結託して居直りを決め込み、一審・多見谷判決を押し通そうとするやり方を粉砕した勝利である。
しかしこのことは同時に、3・4控訴審第4回弁論で、「反論は出尽くした」などとして証人申請を却下し、結審強行もありうる重大情勢に突入したことを意味する。
一方、2年以上にわたって裁判が停止状態であった前記耕作権裁判でも昨年11月25日、勝利し確定した文書提出命令とは別件の文書提出命令申し立てに関する即時抗告が棄却された。その結果、こちらでも弁論がいつ再開されてもおかしくない情勢に入っている。耕作権裁判は農地裁判と一体の関係だ。同裁判が再開されることになれば、農地裁判の審理にも大きな影響を与える。
これからが本当の勝負だ。最高裁・寺田体制を吹き飛ばす闘いの重要な一角に市東さん農地裁判はせり上がった。すべての人びとの未来と命がかかった勝負に何としても勝たなければならない。
まず何よりも3月4日、従来をはるかに上回る東京高裁包囲闘争を実現しよう。昨年3月26日、6月25日、10月8日の3回の闘いは確実に貝阿彌―小林裁判長を追いつめた。
早朝8時からの門前街宣、リレートーク、日比谷公園を出発点とした霞が関を揺るがす大デモンストレーション、計1万8千筆達した「市東さんの農地取り上げを許すな」署名の提出行動、そして大傍聴闘争と市東さん本人の闘い、弁護団の奮闘。これらすべてが確実に東京高裁の心臓に突き刺さっている。
そして重大なのが3万人署名だ。1月11日の団結旗開きで反対同盟の萩原富夫さんは「もう一踏んばりの奮闘をお願いしたい」と強調した。あらゆる職場・キャンパスで3万人署名を集めきろう。