第3滑走路 住民要求で説明会 成田市当局が立ち往生
週刊『三里塚』02頁(0907号02面07)(2014/11/10)
第3滑走路
住民要求で説明会
成田市当局が立ち往生
(写真 「第3滑走路」の想定図を載せ住民に衝撃を与えた『反対同盟ニュース9号』【6月22日付】)
成田市大栄地域の川上地区、新田地区の住民が成田市に対して「第3滑走路についての説明会」開催を要求し、10月25日に大栄公民館で開かれたことが報道された。
これは、国交省が1月を前後して「第3滑走路計画」の可能性を打ち出したことに対して、反対同盟が間髪を入れずに弾劾の宣伝、行動に立ったことがもたらした住民の反応だ。
反対同盟は4月30日に、経済利権団体による「成田空港第3滑走路実現する会」の設立総会を弾劾行動で直撃したのを皮切りに、周辺住民への訴えを強めてきた。特に「第3滑走路の想定地図」を掲載した『反対同盟ニュース』第9号が住民に衝撃を与えた。
そして、それ以降毎回の周辺一斉行動で、第3滑走路攻撃の実態を逐一報告するとともに、反撃を行ってきた。こうした闘いが住民の心を揺さぶり、何の説明もしようとしない行政にたいして怒りが噴出、今回の説明会要求となったのだ。
実際の説明会には成田市当局複数名が参加したものの、説明の中身は、有識者会議が7月8日に発表した「中間とりまとめ」と添付図のおうむ返し。「第3滑走路は一体どこに造ろうとしているのか」という質問については「まだ何も決まっていません」と繰り返すのみで、「こんな説明会ならやってもむだだ」との批判を浴びただけだった。第3滑走路計画への住民の怒りは深い。加えて、NAAは24時間空港化を準備している。格安航空会社や外国航空会社からの要求が強いからだ。成田空港を廃港へ。