団結街道
週刊『三里塚』02頁(0907号01面05)(2014/11/10)
団結街道
「この娘を絶対に戦争に行かせてならないという思いで三里塚闘争に参加してきた」。10月21日の国際反戦デモで、発言にたった労働者が、1985年の10・20闘争に参加したときのエピソードをこう語った▼その通りだ、と思った。筆者が三里塚闘争に決起し、活動を続ける原点は、まさに反戦の決意からである。「軍事空港反対」を掲げて、国策と真っ向から闘う姿に、現実に戦争を阻止する力があると感じたからだ▼9回目を数えた韓国・民主労総との交流で、とつとつとあいさつを始めた北原事務局長の口調は、次第に熱を帯び、通訳を待ちきれなくなった。「労働者と農民、反対同盟と動労千葉、民主労総の連帯が戦争を阻み、社会を変える」と。もっとこの気持ちを伝えたい、北原さんの思いを痛いほど感じた▼敗戦から69年。北原さんのように軍人としてかり出された戦争体験者は、数少なくなった。軍隊慰安婦や南京大虐殺をめぐって、安倍政権の戦争政治の中で歴史をねじ曲げる動きが強まっている。排外主義が頭をもたげてきている▼国家主義の扇動への危機感が高まり、「どうすればいいか」の問いが渦巻く中で、11・2労働者集会は、その道筋をさし示し、ともに闘うことを訴え、「戦争反対・安倍打倒」の巨歩を記した。だからこそ学生にかけられた逮捕・不当弾圧を絶対に許さない。戦争への怒り、安倍への怒りをとことん解き放とう。