NAA 追いつめられ提訴 ヤグラ等の撤去求める
週刊『三里塚』02頁(0906号01面04)(2014/10/27)
NAA 追いつめられ提訴
ヤグラ等の撤去求める
成田空港会社が反対同盟を相手取って、市東孝雄さん宅の畑周辺に建っているヤグラ、大看板など4つの工作物について、それらの撤去と敷地の明け渡しを求める訴訟を10月10日、千葉地裁に提訴した。10・12全国集会前に提訴しておきながら、発表したのは集会後の10月14日だった。
これは現在闘われている天神峰やぐら裁判での敗北を認めるものだ。この裁判の中で、反対同盟は「所有権を確認することの必要性・適切性」について明確な主張を展開してきた。
これに対してNAA側は「所有権の確認判決を求める利益はない」とか「執行の段階で申し出ることができるのだから、判決を求める利益はない」などとデタラメな主張を行ってきた。
「執行の段階で申し出ればいい」などは、現実を無視した暴論だ。2009年8月6日の天神峰現闘本部破壊の強制執行の時に何が起きたか。執行は極秘に突然強行され、現場で当事者が申し入れても立ち会いすらできなかった。その段階で「同盟の所有物だ」などと主張しても空論であることは明白だ。
前回の弁論で裁判長は、NAAが、ヤグラや看板が反対同盟の所有であることを認めるのか否かについて書面で提出することを命じた。追いつめられたNAAは裁判長に対して、同盟の所有物であることをついに認めたのだ。ところがふざけたことに、その書面で「自分たちが反対同盟の所有であることを認めたのだから、訴えの利益はなくなった。訴えを却下するように」と裁判所に求めたのだ。
訴えの却下など認められない。次回弁論で千葉地裁は、ヤグラ、看板が「反対同盟の所有物である」という判決を出すべきだ。
今回の提訴はこの天神峰やぐら裁判で敗勢に追いつめられたNAAが危機感にかられて、新たなあがきを開始したものだ。この提訴を徹底弾劾しよう。