全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 労組回りを開始 10・21国際反戦デーへ 全学連三里塚現地行動隊長
週刊『三里塚』02頁(0905号02面01)(2014/10/13)
全学連三里塚現地行動隊日誌
市東農地決戦の先頭に立つ
労組回りを開始
10・21国際反戦デーへ
全学連三里塚現地行動隊長
(写真 行動隊は黒野匡彦【まさひこ】講演会弾劾の先頭に立った【9月18日 成田商工会議所前】)
台風19号の接近で昨年の暴風雨の再来かと思われましたが、爽やかな秋晴れの天気のもと、10・12全国総決起集会が圧倒的に打ち抜かれました。農地死守・第3滑走路計画粉砕・安倍政権打倒の新たな闘いの出発点として、何より10・8控訴審第3回弁論で裁判長を圧倒した気迫がみなぎり勝利感を横溢(おういつ)させた集会だったと思います。
現地では、集会後に襲った台風通過による被害も思ったほどではなく、サトイモ、大根、ルッコラ、水菜、ピーマン、シシトウ、切しょうがなどがケースをにぎわせています。実りの秋を迎え、チンゲン菜やネギ、カブの収穫もこれから始まります。芋ほり大会に向けた準備も着々と進められ、市東さん宅には新たな流し台も導入されます。「この地でこれからも生きていく」という市東さんとともに現地行動隊も勝利に向け突き進んでいきたいと思います。
意気軒高と耕しながら闘い続ける市東さんに追い詰められた空港会社は、14日、反対同盟に対して看板とヤグラを撤去するよう求める訴訟を起こしたことを発表しました。農地裁判の一審判決では、看板も含めて市東さんに撤去しろとなっていたためにヤグラ裁判で所有権をめぐって争われてきた案件です。
空港会社は、ヤグラ裁判では「(市東さんのものではなく、同盟所有であるという)訴えの利益がない」などと主張しておきながら、この期に及んで提訴してくるとはふざけきっています。しかし、提訴自体は10日にしておきながら、12日の全国集会が終わった後にしか発表できないということに空港会社の脆弱性があらわれています。「激闘の40日間決戦」を闘いぬいた地平をさらに発展 させ空港廃港へ突き進んでいきたいと思います。
黒野発言許すな
われわれは、周辺地域に対する一斉行動と並行して地元の労働組合回りを開始しました。まだまだ端緒に過ぎませんが、分会で署名に取り組んでくれた労組も出てくるなど、動労千葉と反対同盟を車の両輪とした労農同盟のさらなる発展に向け勝利的に前進しています。10・5ちば労働者集会では、地元の労働組合の職場での闘いの前進とともに、市東さんの農地死守の闘いへの共闘ががっちりと確認されました。「千葉県下すべて同盟に組織したい」という故萩原進さんの思いを今こそ実現するときです。この間、運輸政策研究機構会長の黒野匡彦(NAA初代社長)講演会でのとんでもない主張が明らかになっています。2020年東京オリンピックにむけた成田の4万回、羽田の3・9万回の容量拡大の実現のために、羽田は「白金や高輪の高級住宅街や品川駅の上空を450㍍で飛行することになり、落下物も深刻なので、地域の合意が難しい」が、成田はビニールハウスだから展望があるというのです。 B滑走路建設・北側延伸、東峰神社の立木伐採、民家の上空40㍍を飛ばし落下物や殺人的騒音を強制してきた人物は、またしても地元住民・農家の命を踏みにじる暴挙に手を染めようとしています。
人間の尊厳を傷つけたと謝罪したのは一体なんだ ったのか! 周辺住民・農家の怒りをなめるな! 10・21国際反戦デーと11・2労働者総決起集会の大結集を一体で闘おう!