全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 〝激闘の40日間決戦〟 10・21から11・2へ 全学連三里塚現地行動隊長
週刊『三里塚』02頁(0904号02面01)(2014/09/22)
全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ
〝激闘の40日間決戦〟
10・21から11・2へ
全学連三里塚現地行動隊長
(写真 黒野講演会弾劾闘争の先頭に立ってマイクで訴える全学連行動隊【9月18日 京成成田駅前】)
9月冒頭から10・8控訴審第三回弁論―10・12全国総決起集会までを〝激闘の40日決戦〟位置づけ全力で闘ってきました。残り20日、いよいよラストスパートへの突入です。
10数波に及ぶ街頭宣伝では、地元の成田をはじめ、佐倉、千葉、裁判所前、上野、日比谷野音、そして亀戸中央公園での反原発集会では1100筆をこえる署名が寄せられ、署名はついに1万6700筆を突破しました。昨年5月以来毎月欠かさず続けている同盟一斉行動は、17回目を数え、周辺住民との結びつきも強固なものとなりつつあります。
12号もの反対同盟ニュースは浸透し、第3滑走路建設に対する怒りとともに、市東さんの農地死守の闘いへの共感も寄せられています。「親が空港反対運動を闘っていた。第3滑走路は寝耳に水だ。ニュースはいつも見ている。同盟の闘いに期待している。何かあれば協力したい」と世代を超えて空港反対闘争は引き継がれ、北総台地を揺るがす決起が勝ち取られつつあります。
18日には、NAA元社長・黒野匡彦の講演会が地元利権団体の主催で「第三滑走路を実現する会」の主催で行われました。地元無視の暫定滑走路やその延伸を行い、人間の尊厳を傷つけたことを謝罪した黒野のような人物にしか第3滑走路の未来を託せないまでに反対同盟の闘いが追い込んでいることの証左だと思います。
裁判闘争においても結審策動を粉砕した9月2日の天神峰ヤグラ裁判、騒音問題を切り口にNAAを追い詰めている9月16日の第三誘導路裁判、中でも文書提出命令をNAAが拒否(9月3日)した耕作権裁判は決定的です。
空港公団(現NAA)が地主から農地を買収した過程に関して重大な違法・脱法があったことはもう隠すことはできません。
農地裁判においても農地買収過程に関する問題は重大な関連があります。貝阿彌(かいあみ)誠裁判長と交代した小林昭彦裁判長を徹底的に追い詰めよう。歴史を動かす力は労働者と農民の団結以外にありません。9・11郡山闘争で示された階級的労働運動の底力を今こそ発揮しましょう。
こうした闘いと同時に、現地では端境期を迎えています。野菜の出荷は少ない状況ですが、実りの秋を迎え、農作業は大忙しです。作付けを待つ野菜は、レタス、ブロッコリ―、キャベツ、ニンニク、葉物の小松菜、カブ、春菊、ルッコラ、チンゲン菜、ター菜さらに玉ねぎ、ねぎと目白押しです。
さらに、夏を支えてくれた、トマト、ゴーヤ、オクラ、ナス、モロッコインゲンの片づけも並行して行わなくてはなりません。
先日は、天日乾燥させるために落花生をひっくり返す作業を行いました。トラクターで掘り返せないところは鍬を使って掘り起こすため手が豆だらけになりました。開拓農民の農業への思いの一端を実感しました。
さて、7・1情勢で三里塚闘争の「反戦・反権力の砦」としての位置はますます需要になっています。全学連は大会でうち固めた路線と団結を基礎に、10・21国際反戦デーの歴史的爆発に向けた組織化へ全力で取り組んでいます。青年・学生の決起で三里塚闘争の勝利へ闘いましょう! そして、11・2全国労働者集会の成功へ前進しましょう。