周辺住民「同盟ニュース読みやすい」 17回目の一斉行動で絆深まる
周辺住民「同盟ニュース読みやすい」
17回目の一斉行動で絆深まる
9月14日、反対同盟と三里塚闘争支援連絡会議は、第17回目の空港周辺地域一斉行動を行った。昨年5月19日に第1回目を行って以降、毎月欠かさず継続しての17回目だ。事前の事務局会議で、「9月になれば稲刈りもあり、集会も多い。その中での一斉行動は大変だけど、断固やりぬこう」と一致した。
午前8時30分に天神峰の市東さん宅離れに集合し、この日配る「反対同盟ニュース」第12号を各自が必要部数を取り、折っていく。今号では第1ページで10・12全国総決起集会の呼びかけ。さら2ページで空港会社(NAA)の文書偽造問題を筆跡鑑定写真を載せて報告した。また多古町の菅沢英毅町長が6月の定例町議会答弁で「B滑走路の1000㍍延長については北側」と述べたことを報道し、これから回る騒音下住民への警鐘を鳴らした。
萩原富夫さんは「10・8控訴審〜10・12全国集会まで1カ月を切った。今日一日を全力で闘おう」と激励し、市東孝雄さんは「第3滑走路問題では住民から疑問や怒りが出てきている。今何が起きているのかを回った先で十分伝えて、反対同盟とともに闘うことを呼びかけよう」と訴えた。伊藤信晴さんは、自分が訪問した東京都内の労組が農地取り上げに反対する3万人署名に分会決定をもって取り組んでくれている成果を報告した。
打ち合わせ後、全員が担当地域へと向かった。 反対同盟宣伝カーにはこの日も、92歳の年齢を感じさせぬ北原鉱治事務局長が乗り込んだ。第3滑走路建設計画によって立ち退きや騒音被害を大々的に強いられる成田市の川上、西大須賀、多古町の一鍬田、島の計4カ所で辻立ち演説。「政府は、現在のB滑走路に平行して3本目の巨大滑走路を建設することをもくろんでいます。みなさんに相談がありましたか。そんなものが造られたらこの地域はどうなりますか! 今から絶対反対の声を上げることが重要です」「今の政治はまちがっています。戦争への道を許してはなりません」
この北原さんの熱烈なアピール、そして一軒一軒訪問し配布した「ニュース」の暴露が農村に浸透した。川上地区のある家では「同盟ニュースに載っている第3滑走路想定図は基の資料があるの?」と尋ねて来た。現闘員は「それは国交省・有識者会議が出した資料です。今度コピーを持ってきます」と応じると、「同盟ニュースが読みやすい」と感想を返してくれた。午後には千葉市に移動し、千葉市富士見および千葉市中央公園前の2カ所で3万人署名情宣に取り組んだ。婦人行動隊・木内敦子さん、伊藤信晴さん、現闘、全学連行動隊などがマイクを握り、市東さんの農地を守る闘いの正義を真っ向から提起し、安倍戦争政治への警鐘を鳴らすとともに、10・8〜12への参加を呼びかけた。
署名は138筆。通算で1万5千をついに超えた。朝から夕刻までの闘いをやり抜いて、上々の成果を上げた。