結審策動を粉砕 9・2天神峰やぐら裁判闘う
週刊『三里塚』02頁(0903号02面06)(2014/09/08)
結審策動を粉砕
9・2天神峰やぐら裁判闘う
9月2日、千葉地裁民事第3部(廣谷章雄裁判長)で、「天神峰やぐら裁判」の弁論が開かれた。この裁判は、市東孝雄さんの農地裁判においてNAAが市東さんに明け渡しを求めている物件のうち、天神峰の監視やぐら、看板など4つの工作物が、反対同盟の所有であることを認めさせて、強制撤去を阻止するためのものだ。
NAAはこの裁判で、事実関係で争うことを放棄し、「請求の却下を求める」という姿勢をとってきた。ところがこの日の法廷で、このNAAの卑劣さ、無責任さが一層浮き彫りになった。廣谷裁判長から「所有権については、争わないということでいいのか」と問いただされ、さらに反対同盟顧問弁護団から「やぐらなどが反対同盟所有ということについては認めるんだな」と念を押されるとNAAの代理人らは不安げな表情で顔を見合わせ、「次回までに書面で対応する」と言うのがやっとだった。
さらに弁護団は、反対同盟のカラーリーフレット、空港周辺地域に配られている「反対同盟ニュース」、農地裁判控訴審での市東孝雄さんの意見陳述などを証拠として提出し、農地を守って闘う大義をあらためて裁判所に突きつけ、廣谷裁判長が狙っていた結審を粉砕した。次回期日を10月28日として閉廷した。
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≪三里塚闘争裁判≫
●9月16日(火)第3誘導路裁判
午前10時30分 千葉地裁
●10月8日(水)市東さん農地裁判
控訴審 午後3時 東京高裁
●10月17日(金)団結街道裁判
午前10時30分 千葉地裁
●10月23日(木)鈴木一坪裁判
午前10時30分 千葉地裁