群馬・市東さん集会成功 「10・12にバスでかけつける」
週刊『三里塚』02頁(0903号02面04)(2014/09/08)
群馬・市東さん集会成功
「10・12にバスでかけつける」
(写真 群馬集会で発言する市東孝雄さん【9月7日 群馬県前橋市】)
9月7日、群馬県前橋市で「原発 TPP 改憲 市東さんの農地を守ろう 大地は私たちの命」と題した集会が行われ、大成功した。この集まりは、毎年、秋の三里塚全国集会にむけて「群馬・市東さんの農地を守る会」が中心になって開かれている恒例の行事で、今年が9回目になる。
集会の後半、市東さんが発言に立った。市東さんは「初めての方もいると思います。私は15年前におやじの農業の後を継ぐために、天神峰に帰って農業を始めました」と切り出した。「現在年間50種類の有機野菜を作っています。おやじが亡くなった時の遺言で空港反対闘争を闘っています」と自己紹介。
裁判闘争について、「3つの裁判を闘っています。特に今、そのうちの耕作権裁判という裁判で、大きな前進がかちとられています」として、文書提出命令をめぐる攻防で勝利したことを報告した。「この勝利は、控訴審を闘っている農地裁判に関係します。NAAが控訴審で仮執行宣言を求めなかったのは、この耕作権裁判の見通しが立たないからです。両方一体でないと農地を取り上げることができない地形になっている」と強調した。また、第3滑走路建設計画に対して、周辺住民への一斉行動、特に7月13日の現地闘争・デモが大きな効果をあげていることを報告し、「空港との共存共栄なる宣伝は完全にウソだったことが、周辺住民との対話の中で分かってきた」「10月8日の弁論闘争、12日の全国集会に集まってください」と締めくくり、大きな拍手を受けた。
集会では高階ミチさんが主催者あいさつ、NAZENぐんま、群馬合同労組の連帯のあいさつ、青柳晃敬さんの基調提起が行われ、特別報告として「八ッ場あしたの会」から、本体着工が迫る八ッ場ダム攻防の現状が報告された。
特に基調提起では、昨年千葉地裁で出された多見谷判決を弾劾する一方、文書提出命令の攻防で、市東さん側の勝利的前進を詳しく報告するとともに、安倍政権による戦争政策に対しても「国民」という言葉の欺瞞性を鋭く批判する形で鋭く弾劾した。
最後に10・8〜10・12へ、バスをしたててかけつけることを確認した。