団結街道
週刊『三里塚』02頁(0903号01面05)(2014/09/08)
団結街道
8月は寝苦しい日が続いた。ようやくウトウトした時、ケータイのメール着信がじゃまをする。「またか!」▼昨春、23時台の飛行制限緩和を強行してから、成田空港会社(NAA)は23時台の運航が生じた時、情報公開としてメールを発信している。受信設定をしたそのメールが、うっとうしいほど届いていたのだ▼NAAが「やむを得ない理由で遅延した場合」という23時台の運航は、月に3、4件程度だったが、8月は14件もあった。メールは1件につき予測と結果の2通が届く。遅れると想定しながら23時を超えなかった時も報告のメールが届く。8月に受け取ったメールは「想定メール」を含めて実に54通を数えた▼制限緩和は、もっぱら「ギリギリのスケジュールで運航するLCCのため」と言われた。それもあろうが、実際に遅れた理由の大半は、悪天候による数時間の玉突き遅延だ。なるほど世界を飛び回る国際線で、このような遅れは宿命だろう。飛行時間内におさまらなければ、あきらめるしかない▼だが、それでは新自由主義時代の空港間競争には勝てない。飛行制限緩和とは、「やむを得ず遅れた時のため」ではなく、「遅れてもあきらめずに済む時間を1時間延ばした」ということ。あくまでねらいは「24時間化」だ▼空港・航空会社の金もうけと、地域住民の生活はますます相容れない。野放図な深夜飛行の拡大を許すな!